受け口の早期治療・治療法あれこれ

受け口(反対咬合)とは、上下顎前歯のかみ合わせが逆になっているもので、日本を含むアジアには比較的多く見られる不正咬合です。遺伝的に骨格の問題がある「骨格性の受け口」と癖や習慣の問題等により起こる「機能性の受け口」があります。前者の方が治療は難しく早期に治療しても思春期成長で下顎が伸び再発する場合もあります。機能性の受け口は早期治療でその人の持っている遺伝子とおりの良い骨格に戻すことが簡単にでき予後も良好です。 

①  就寝時に使用するマウスピース・ムーシールド

                                                                   

細菌注目されているのが幼児のうちに改善させる「ムーシールド」による治療法で、寝ている間口の中に特殊なマウスピースを入れるだけの治療法です。

受け口は下の位置が口の中で低い位置にあり下顎を押し出すように筋肉の圧力が働くものですが、それに対して舌の位置を持ち上げ上唇の圧力を排除することで上顎を発達させ、下顎の発達を抑制するものです。約9割の患者さんに有効ですが、次に紹介する上顎前方拡大装置の方が顔貌の改善には効果が高いです。
【作用機序】

上口唇の圧を排除し、口唇の圧のバランスを整える。

舌で下の前歯を押し出し受け口になるのを改善し、舌で上顎を押し上顎を発達させる。

【適応】

一般的には乳歯列期(3歳~5歳位)の反対咬合に使用する。(早期初期治療)

【使用方法】

装着は就寝中とする。これを約1年間継続して使用させる。

 

 初診時○歳○ヶ月。前歯6本の逆被蓋                        

                                                                        

 就寝時のみの使用で○ヶ月で被蓋が改善しまし た  


その後も装着を続け、12ヶ月経過したところで装着を中止しました。

 

②  上顎前方牽引装置

上顎骨の発育不足により顔の中央がくぼんでいる場合に使用するものです。ご家庭での使用のみで幼稚園保育園や小学校につけていく必要はありません。特に低年齢では上顎はあちらこちらに継ぎ目があるので、弱い力で痛みなくあごの骨自体を動かすことができ、面高なきれいな横顔にできます。

患者様のお母様から「お友達のお母さんから『○○ちゃん顔がすごく変わったね!!』と言われた。」とか「目の下のくぼみがなくなった。」「鼻が高くなった。」と喜んでいただける治療です。

③  ライトワイヤーテクニック

  

永久歯の前歯が生え変わっているが受け口のままな場合に使用される方法で。上の前歯を前に拡大することでかみ合わせと歯並びを改善する。時期を選べば半年程度で受け口が治ります。現在は白い装置を使っています。