2017.05.25.26 第55回日本小児歯科学会大会

5月25日(木)、26日(金)に福岡県北九州市で開催された第55回日本小児歯科学会大会のメインテーマは「未来を担うこどもたちのより良い口腔育成を目指して」でした。

 

生涯にわたる口腔の健康を維持していくためには,小児期からのより良い口腔育成が重要であることはもちろん、最近では小児期からのより良い口腔育成がその後の全身の健康にも大きく関わっていると言われています。そんな中で小児歯科の先生方とお話すると必ずのように話題に上るのが、ここ30年ぐらいの期間で急激に増加した

①過蓋咬合(下の前歯に上の前歯が深く被さってしまうかみ合わせ)

②乳歯列でのシビアなスペース不足

③お口ポカンのお子さん

です。そして今回の学会でもこの3つについて危機感を持って語られていました。この3つは授乳や離乳食などによる基礎的な口腔機能と形態の発達の不足から始まり、指吸や寝るときのくせ、姿勢、歩行の量などざまざまな要因で起こるものですし、その結果として口呼吸になってしまい、様々な不調を引き起こしてしまいます。林歯科にお越しいただいている小児の患者様については必ず必要な時期に歯並びやあごの形態の不正やその予兆についてお話をし、同意を得られれば最善のタイミングで治療介入し最大限の効果を得られるよう治療を行っています。また永久歯が生えそろった後の矯正にも対応し一人のお子さんの成長の過程を最後まで責任を持ってフォローする体制ができていると自負しておりますが、林歯科を受診される前の0歳児や1歳児の指導をどうするのか、虫歯予防やミュータンス菌の定着防止の指導と絡めさらに強化してゆく必要があると感じました。

 

講演内容

特別講演1 九州大学教授の自見英治郎先生「骨吸収の分子メカニズム」

特別講演2 みらいクリニックの今井一彰先生「呼吸器としての口腔を考える~息育の進め〜」鼻呼吸の利点・欠点を口呼吸と対比しながら講演

教育講演1 おおの小児矯正歯科の大野秀夫先生「楽しく長期にわたる歯と口の健康づくり–子どもに歯科医院を嫌いにさせないために-」

教育講演2 いさはい歯科医院の佐藤享至先生に「全身の成長発育を理解して咬合の変化を読む」

シンポジウム1 「早期からの咬合治療」

シンポジウム2 「口腔リソースからの再生医療の展開ー歯の再生から全身疾患の治療までー」

JSPP企画特別講演 日本学校歯科医会会長の丸山進一郎先生に「楽しくなる学校歯科保健」

その他にも女性小児歯科委員会企画のリレー講演、市民公開講座、歯科衛生士委員会企画セミナー、認定歯科衛生士委員会主催歯科衛生士認定更新必須研修セミナー、会員向けセミナー、ランチョンセミナー5題、研究倫理セミナー、社会保険委員会ワークショップ、専門医委員会セミナー、ポスター展示発表、企業展示等充非常に充実したプログラムでした。

医療法人尚志会 林歯科医院 
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