2017.07.17 国際矯正歯科研究所エキスパートコース

  

海の日の祝日7月17日は、月一回開催されている日本ティップエッジ矯正研究会会長、セントルイス大学、ハーバード大学客員教授宮島邦彰先生のコースに参加しました。今回は「外科併用のスピード矯正」をテーマに臨床講義に実際の診療見学など盛りだくさんな内容でした。

スピード矯正には①骨の損傷による歯周組織の環境変化(局所の脱灰と速やかな骨代謝)、②骨切断と即時移動、③緻密骨切除と急速な歯の移動④歯の再植、移植、⑤インプラント固定による無駄のない移動がありますが、それぞれについて宮島教授の30年間の経験に元付いたお話を伺うことができました。

スピード矯正のための外科手術として・骨延長・緻密骨削除(Corticotomy)・顎骨移動手術などがあり、なぜ外科手術は歯の移動を速めるのかと言うと、局所の脱灰現象RAP(Regional acceleratory phenomenon)によります。RAP減少により、硬,軟組織への外科的侵襲は周囲組織の再建活性を促進し、骨代謝率を亢進し、骨密度を低下させるのです。歯根膜内の破骨細胞は手術後2~3日で増加し、RAPのピークは手術後1~2か月で骨密度は最低となり、RAP は6~24か月で終了 する という事だそうです。(Yaffe A et al. J Periodontol 1994)

RAP(Regional acceleratory phenomenon)

・新たな骨のリモデリングにより全周で局所の代謝回転亢進が起こる

・レントゲンで海綿骨の粗造化がみられる

・緻密骨の消失より海綿骨のfraction が多くみられる

・局所海綿骨の50% 以上が6週でレントゲン的に消失する

・骨密度の低下がレントゲン的に明瞭

・RAPが終了すれば骨密度の低下はなくなる

 

林玲子


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