「顎骨壊死」について

 

歯科医師の水谷です。

 

気がつけば歯科医師になって7年が過ぎました、林歯科では2年半前から勤務するようになりましたが歯科医師になってすぐの時は出身校の北海道大学口腔外科で勤務を開始、そこで3年勤務しておりました。

 

その北大口腔外科に今年3月末に4日間ほど研修に行かせていただき、最新の口腔外科事情について勉強させていただきました。お世話になった先生達にも久しぶりに会い、初心に帰って身も引き締まる思いでした。

 

そこで学んできたことの一つが「顎骨壊死」についてです。

 

2003年に報告があって以来このテーマは色々な学会で話題になっているテーマであり一般の人たちでも知っている人が多いと思います。ビスホスホネート製剤という骨粗鬆症の治療薬を飲んでいる人の抜歯を行うと、治癒が遅れて骨が腐ってします「顎骨壊死」という病態になります。昔はこのような状態を「BRONJ」と言い歯科界で話題になりましたが、ビスホスホネート製剤以外にも「顎骨壊死」を起こすことがあるということが段々と分かってきました。

 

数年前までは少し薬を休んで抜歯をすることを推奨されていましたが、それを実証するような実験データはなく、最近の発表では薬を休んだからといって「顎骨壊死」にならないわけでないと考えられるようになりました(詳細はもうちょっと細かい内容になるので省きますが)。

 

ではどのように対応していけば良いのかということになるのですが、これは細菌感染に対してどのように抗生剤を使用していくかということになります。基本的に歯科医師も学校で勉強しますが一般の歯科医院では重症細菌感染症に対してあまり知らないというのが現状です。

 

林歯科ではこのように歯科治療だけにとどまらず、関連医学の知識も吸収し病気のある人に対しても安全安心の治療を受けられるよう心がけています。医学はとても深い学問であり、すべてを理解しきれるわけではありませんが高齢者が増え、全身疾患を多くもっている患者が増えていっている日本の現状では必要です。今後もこのような取り組みは行っていくつもりですので病気があって歯科治療が受けられるか心配は人はまずスタッフにご相談ください。

 

ちなみに写真は3月末の北海道です。せっかくいったのに毎日吹雪ばかりで相変わらずすごい雪国だなーと実感しました。早く暖かい春を迎えたいものですね。

歯科医師 水谷