中日新聞(2015年5月13日)

中日新聞の「教えてドクターQ&Aのコーナー」でみなさまの悩みや疑問にお答えしました。

中日新聞(2015年5月13日) 教えて!ドクターQ&A

Q 歯磨きの時に、歯茎から血が出やすいのですが、歯科受診した方がいいのでしょうか?

A 健康な歯茎は、通常の力の歯磨きでは出血しません。歯磨きの時に血が出るというのは歯茎に何らかの原因で炎症が起こっているからです。一番多い原因は、歯周病や歯肉炎です。歯肉炎がさらに悪化したのが歯周病です。歯周病はかなり進行して歯を抜かなくてはならなくなる直前ぐらいまで自覚症状がでず、気づいた時は手遅れなんてことも多いのです。ですから日本人が歯を失う原因の1番が歯周病です。初期の状態の歯周病の重要な兆候の一つが歯磨きの時の歯茎からの出血です。しかもやっかいなことに歯を磨くとき歯ブラシは歯にはちゃんとあたっていても意識して歯と歯茎の境目を磨かないと歯茎に歯ブラシが当たらないので、うまく当たった時のみ血が出るということも多いのです。歯肉炎や歯周病以外にも、歯の根の先から膿が出ている場合や潰瘍性の病変、歯肉癌、白血病とか出血性の疾患などの全身の病気の兆候が口の中に出てきている場合もあります。いずれにしても歯磨き時の歯茎からの出血を軽く考えずに早期に歯科を受診することをお勧めします。

院長 林 尚史


林歯科医院院長 林 尚史

林 尚史(医療法人尚志会 林歯科医院 院長)
1988年福岡県立九州歯科大学卒業
1992年医療法人尚志会林歯科医院開設、理事長。
「自分自身が受けたい治療、自分の親や子供に受けさせたい治療を患者様に」を合言葉に最新の設備で最善の治療を提供。
日本歯周病学会専門医、代議員。愛知学院大学歯学部非常勤助教。