中日新聞(2016年5月17日)

中日新聞の「教えてドクターQ&Aのコーナー」でみなさまの悩みや疑問にお答えしました。

2 0 1 6 年 5 月 1 7 日 ( 火 曜 日 )中 日 新 聞

Q 現在、妊娠中です。私自身、虫歯が多いのですが、赤ちゃんも虫歯になりやすくなってしまうのでしょうか?子どもが虫歯になりにくくする方法はありますか?

A 「産まれてくる子どもには絶対虫歯でつらい思いをさせたくない」と、思われますよね。実は産まれたばかりの赤ちゃんのお口の中には虫歯菌はゼロなのです。では虫歯の原因となる虫歯菌はいったいどこから来ると思いますか?実は生まれた後に虫歯の原因菌が人から人へ感染するのです。その菌は8割以上の確率で母親から感染していることがわかっています。しかし虫歯は遺伝ではありませんので、赤ちゃんが産まれてくる前にお母さんのお口の中の虫歯菌を減らす事や感染の機会を減らすことで生まれてくるお子さんの虫歯も予防することができます。お母さんなど育児を担当する方の虫歯菌を減らすために、歯科医院で細菌の検査を受け、口腔内の菌の状況を確認し、PMTC(衛生士が行う歯石除去、歯面清掃など)を受けることや、食習慣指導、歯磨き指導を受けることが重要です。また感染の機会を減らすために「口移しで食べ物を与えない」、「同じ箸を使わない」などの工夫も有効です。予防歯科に力を入れている歯科医院に早めに相談される事をお勧めいたします。

院長 林 尚史


林歯科医院院長 林 尚史

林 尚史(医療法人尚志会 林歯科医院 院長)
1988年福岡県立九州歯科大学卒業
1992年医療法人尚志会林歯科医院開設、理事長。
「自分自身が受けたい治療、自分の親や子供に受けさせたい治療を患者様に」を合言葉に最新の設備で最善の治療を提供。
日本歯周病学会専門医、代議員。愛知学院大学歯学部非常勤助教。