中日新聞(2017年1月25日)

中日新聞の「教えてドクターQ&Aのコーナー」でみなさまの悩みや疑問にお答えしました。

2 0 1 7 年 1 月 2 5 日 ( 水 曜 日 )中 日 新 聞

Q インプラント歯周炎について教えて下さい。

A インプラント歯周炎というのは、基本的には歯周病と同じメカニズム、病態で歯周病原菌による感染症です。歯の周りに起これば歯周病、インプラントの周りに起こればインプラント歯周炎です。インプラントがダメになる場合のほとんどは、インプラント歯周炎でインプラント周囲の骨が溶けてしまうことによる撤去または脱落です。歯周病原菌に対する抵抗力は自分の歯の方がインプラントより強く、インプラントの方が進行しやすいといわれていて、感染がインプラント表面にまで及ぶと治癒が極めて難しくなります。日本人の成人の8割が歯周病に罹患しているといわれているので、理論的には同等数またはそれ以上の割合でインプラント歯周炎が発生してもおかしくありません。でも実際はインプラント歯周炎の発症頻度はそれよりずっと低い割合です。その違いはインプラント治療が歯周病を安定させてから行うこととインプラント治療後にメインテナンスに足しげく通われていることによると考えられています。インプラント治療を受けたら治療終了後のメインテナンスをしっかり行いインプラント歯周炎にならないようにして下さい。

院長 林 尚史


林歯科医院院長 林 尚史

林 尚史(医療法人尚志会 林歯科医院 院長)
1988年福岡県立九州歯科大学卒業
1992年医療法人尚志会林歯科医院開設、理事長。
「自分自身が受けたい治療、自分の親や子供に受けさせたい治療を患者様に」を合言葉に最新の設備で最善の治療を提供。
日本歯周病学会専門医、代議員。愛知学院大学歯学部非常勤助教。