中日新聞(2017年5月23日)

中日新聞の「教えてドクターQ&Aのコーナー」でみなさまの悩みや疑問にお答えしました。

2 0 1 7 年 5 月 2 3 日 ( 火 曜 日 )中 日 新 聞

Q 60代女性です。歯周病で歯を抜かないといけないといわれました。どうしたらいいでしょうか?

A 歯周病は成人の日本人の8割以上が罹患しているといわれています。そして歯を失う原因の4割以上が歯周病によるもので歯を失う原因の第一位です。しかし歯周病の多くは軽度~中等度の歯周病で歯を抜かなくてはならないぐらいの重度の歯周病に進行する割合は歯周病患者の1~2割だといわれています。歯を抜かないといけないといわれたということはかなり進行した歯周病ということになります。歯周病の進行具合は歯ごとに違うので一刻も早く歯周病の治療を開始して抜くところまで至っていない歯を守ることが大切です。そうしないと抜かなくてはいけない歯が増えていきます。また歯周病の治療も進んできていて以前だったら抜歯といわれていた歯も保存できることもあります。大学病院の歯周病科や歯周病学会の専門医などで治療やセカンドオピニオンを聞かれてみるのも一つの方法だと思います。昨年新たな歯周組織再生医療薬品も認可されて臨床応用が始まっています。いずれにしても早期に専門の医療機関の受診をお勧めします。

院長 林 尚史


林歯科医院院長 林 尚史

林 尚史(医療法人尚志会 林歯科医院 院長)
1988年福岡県立九州歯科大学卒業
1992年医療法人尚志会林歯科医院開設、理事長。
「自分自身が受けたい治療、自分の親や子供に受けさせたい治療を患者様に」を合言葉に最新の設備で最善の治療を提供。
日本歯周病学会専門医、代議員。愛知学院大学歯学部非常勤助教。