バイオフィルムって??

 

林歯科医院では、3ヶ月に1度のメインテナンスをオススメさせて頂いています。その際に バイオフィルムの除去 と言う言葉を使わせて頂いています。その バイオフィルム(菌膜) について今回はお話させて頂きたいと思います。

 

みなさん、キッチンの三角コーナーや、排水口を触ってヌルヌルっとした気持悪い感触を経験したことがあると思います。
そのヌルヌルとした物がバイオフィルムなのです。
これらはキッチンだけでなく川の石の上や、花瓶の内部、コンタクトレンズ、歯の表面などあちこちで見られます。
バイオフィルムは人間の生活において必ず悪い物とは限らず、良い場合もあります。
例えば、汚水処理プラントは自ら汚物を除去するためにバイオフィルムを利用します。
でも、ほとんどの場合バイオフィルムは人間の生活にとって都合の良い物ではありません。
バイオフィルムは水道管のパイプを腐食させ、水フィルターを詰まらせ、口腔内ではインプラントの周囲に炎症を起こさせ、虫歯、歯周病の原因になり、3,4ヶ月で付いてくると言われています。

バイオフィルムの特徴は ネバネバヌルヌルなので、へばりついて、簡単に洗い流されることなく、留まり続け、次々と細菌を巻き込んで、スクラムを強化していきます。

そして、抗菌薬が作用しません。抗菌薬は浮遊している細菌を殺菌することはできても、スクラムを組んだバイオフィルムの中に浸透して、内部の細菌を十分に殺菌することはできません。
バイオフィルムに対抗する最も効果的な方法は、スクラムを崩して破壊することなのです。破壊されれば、抗菌剤も効果を発揮します。
バイオフィルムを破壊するために、まずは毎日歯みがきです。しかし、歯と歯の間、歯と歯肉の境目の溝、治療で詰めた物やかぶせ物の周り、差し歯のつぎ目や隙間などは磨きにくくブラシが当たりにくいため、十分にバイオフィルムを破壊することができません。バイオフィルムは一部が残っていれば、それを基にまたスクラムを拡大・強化していきます。そこで、定期的に歯科医院で徹底的な歯のクリーニング(P.M.T.C.)を受けることが必要になってきます。
お口の中のムシ歯菌や歯周病菌を全て取り除くことはできませんが、歯科医院での定期的なP.M.T.C.と毎日の丁寧な歯みがきをバランスよく両立させれば、効果的にバイオフィルムに対抗でき、ムシ歯や歯周病の予防につながります。皆さん、毎日の歯磨きと、定期健診(メインテナンス)を大切にし、いつまでもキレイな歯を守って下さいね。

歯科衛生士 岩田香織

医療法人尚志会 林歯科医院 
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