いつもの生活にキシリトールを!

こんにちは。林歯科医院、衛生士の常保です。

キシリトールというとあなたは何を思い浮かべますか?ほとんどの方は、キシリトールガムを連想するかと思います。キシリトールはどんな有益な効果があるかお話しようと思います!皆様の生活にお役に立てれば幸いです。

 

☆キシリトール(Xylitol)とは?

  白樺や樫の木などに含まれるキシラン・ヘミセルロースという成分を原材料に作ら甘味料のことです。つまり、人工甘味料ではなく、天然素材の甘味料ということです!糖アルコールと呼ばれる炭水化物の一種で、ショ糖と同程度の甘味を持つということにも関わらず、カロリーはその4分の3しかないことが特徴です。(キシリトールのカロリー:1gあたりおよそ2.8kcal)

 

☆普段私たちが目にするものには?

   イチゴやラズベリーなどのベリー類、カリフラワー、プラム、ほうれん草、レタスなどにも含まれています。たとえばイチゴだと乾燥重量100g中に300ミリグラムほどのキシリトールが含有されていますが、むし歯予防に必要な量は5〜10グラムとされていますので、食べ物での摂取だけでは不十分です。むし歯予防のためには、ガムやタブレットなどから摂ると良いでしょう。

 

☆キシリトールの効果

   ・プラーク(歯垢)を作る材料にならない

   ・酸(歯を溶かすもの)を作らない

   ・プラークの量を減らす

   ・むし歯菌であるミュータンス菌を減らす

   ・キシリトールの甘さで唾液がたくさん出る

   ・再石灰化を助ける  

 

☆ショ糖と同じ甘さなのに、なぜキシリトールではむし歯にならないのか?

   むし歯菌であるミュータンス菌は、お砂糖をエサにして、プラーク(歯垢)と酸(歯を溶かすもの)をつくります。お砂糖をエサに、プラークと酸を作り出していた工程が、キシリトールに変わることによって、ミュータンス菌のエサを作り出さなくなります!それでもミュータンス菌はキシリトールを取り込むことを、繰り返し行うため、疲れてしまいます。その結果、ミュータンス菌の活動は弱まり、数も減少します!

 

☆キシリトールを食べていれば、歯磨きをしなくてもむし歯にならないのか。

  歯磨きは不可欠です!きちんと歯磨きをし、規則正しい食生活を実行したうえで、キシリトールを使いましょう!キシリトールの効果により、プラークが減りお口の中のベタつきが減り、歯磨きの効果もあがります!

 

☆お砂糖を全部キシリトールに変えたらもっとむし歯にならなくなるのか。

  フィンランドのトゥルク大学で行われた研究では、1日の食事に使うお砂糖を全てキシリトールに替えたときと、普通の食事に加えてキシリトールガムを噛んだときとでは、両者のむし歯予防効果にほとんど差がなかったようです。そのため、毎日少量のキシリトールを継続して摂取することで、むし歯の予防効果は十分に得られるのです。

   継続的して摂取することにより、たとえキシリトールの摂取をやめ、数年経過しても、その予防効果が続くことが、フィンランドのユリビエスカ保健所が行なった実験で証明されているそうです!この研究によれば、少なくとも3〜5年は予防効果が持続するとのことです!

 

 ☆効果的な分量の目安

  粉末の場合は5〜10g,ガムの形だと3〜10個。食事やおやつの後に摂るようにすると効果的です。

   

☆キシリトールの効果的な摂り方

      ●1日を通して少量を回数多く摂る

      ●甘味料としてキシリトールもしくはキシリトールが主に使われているシュガーレスの製品を使用する(その製品に使用されている甘味料の50%以上がキシリトールであること。

      ●1日に3回は使用する。むし歯になりやすい人は1日5回が望ましい

      ●毎日摂取する

      ●食後や間食の後に摂る

 

☆取り入れてから効果が現れる時期

      100%のキシリトールガムを1日3回食べたとして、プラークが減るのは1〜2週間後です。3ヶ月ほど続けることで、むし歯になりにくい状態になります。

 

☆フッ素入りの歯磨き粉とキシリトールガムの併用は大丈夫なのか。

   一緒に使うことでむし歯予防の効果はさらにアップします!!

 

☆お腹がゆるくなるって本当?

  キシリトールは消化されにくく、一度にたくさん食べるとお腹がゆるくなる場合があります。これは、体がキシリトールを早く消化しようとして腸管壁から水分を引き出し、腸の中の水分が増えたためです。一時的なものなので心配いりませんが、お腹がゆるくなるようでしたら、食べる量を調節してください。

 

  ぜひあなたの生活に、キシリトールを取り入れてみてはいかがでしょうか?

 

 歯科衛生士 常保沙織

(参考文献:Oral Care フッ化物・キシリトール クイックQ&A Book

松原暢子 著/福田雅臣 監修)