中日新聞(2018年1月17日)

中日新聞の「教えてドクターQ&Aのコーナー」でみなさまの悩みや疑問にお答えしました。

2 0 1 8 年 1 月 1 7 日 ( 水 曜 日 )中 日 新 聞

Q 50代男性です。歯がぐらついていますが、元に戻るでしょうか?

A まず歯のぐらつきの原因ですが、①歯周病②根の割れ③被せもののゆるみ④力の加わりすぎなどが考えられます。いずれの場合も自然に治ることはありません。このうち最も簡単に治るのは③です。逆に②はほとんど治らず抜歯になるケースが多いです。そして原因で最も多いのが①の歯周病です。歯周病はかなり進行するまで症状が出ません。歯周病が原因で歯の揺れを感じるということはかなり歯周病が進行していると考えられます。歯周病は治る病気ですが重症の場合、元通りになるわけではありません。最近話題の再生療法でも、歯周病で溶けた歯を支えている骨をある程度戻すぐらいです。ただし元通りにはなりませんがぐらつきを止めるくらいはできます。さらに進行していて、1本でぐらつきを止められない場合は数本の歯をつないでぐらつきを止めます。もっと進行していてどうしようもなくなると最後は抜歯になってしまいます。ですからなるべく早く専門医療機関を受診されて、早めに治療を開始することをお勧めします。

院長 林 尚史


林歯科医院院長 林 尚史

林 尚史(医療法人尚志会 林歯科医院 院長)
1988年福岡県立九州歯科大学卒業
1992年医療法人尚志会林歯科医院開設、理事長。
「自分自身が受けたい治療、自分の親や子供に受けさせたい治療を患者様に」を合言葉に最新の設備で最善の治療を提供。
日本歯周病学会専門医、代議員。愛知学院大学歯学部非常勤助教。