GENERAL

できるだけ痛くない・
削らない・抜かない治療

できるだけ痛くない・
削らない・抜かない治療

小児歯科・矯正歯科・口腔外科以外のむし歯治療や歯周病の治療など、
通常患者様が歯科医院に通院した際に受ける治療の大半が一般歯科です。
噛むと痛い、冷たいもので歯がしみる、歯肉が腫れた、詰め物が外れた…
お口の中に、何か違和感やトラブルがある際はお気軽にご相談ください。

むし歯治療

多くの天然歯を残し、
長い期間保つために適切な治療を行います

一度歯を削ってしまうと、二度と元には戻りません。詰め物や被せ物の治療により、見た目では戻ったように見えても、天然の歯に戻ったと言うわけではありません。
また、治療をしたとしても、歯を悪くした要因である生活や意識を改善しなければ、むし歯が再発してしまいます。むし歯の治療、むし歯の治療…と繰り返すほど歯がどんどん減っていき、さらには残った歯も弱くなっていきます。
そこで当院では、できるだけ削らない・抜かない治療「MI(Minimal Intervention=最小限の侵襲)治療」に取り組み、可能な限り、天然の歯を残せるように全力を尽くしています。
万が一ご自身の歯を失ってしまった場合も、残りの歯を守りながら生活をしていただけるよう、治療後の予防やケア・メインテナンスでそれ以上歯を削らずに済むようサポートします。

むし歯ができる仕組み

むし歯はどうやって防げば良いの?原因は?

むし歯は、歯質・細菌・食べ物の3つの要素に時間の経過が加わることでできると言われています。
菌の塊である歯垢(プラーク)には、むし歯の原因となる細菌(ミュータンス菌)が含まれており、それが食事で摂取した糖分やタンパク質を分解します。その分解により排出される酸などが、歯のエナメル質やカルシウム、リンなどの成分を溶かしてしまうことでむし歯が作られてしまうのです。
また、あまり歯磨きをしない…甘いものをたくさん食べる…という方でむし歯ができにくい人は、お口にある細菌の量が元々少なかったり、「だ液」の力が強く、溶け出したカルシウムやリンなどの成分を元に戻す働きを持った人です。

  • 歯質

    歯を作っている、象牙質、エナメル質、セメント質などの成分のことです。
    強さは一人ひとり異なりますが、歯の再石灰化を促進するフッ化物の利用や、よく噛んでだ液の分泌を促進したりすることで、強化できます。

  • 糖分

    食後のお口の中は、むし歯になりやすい酸性の状態が続きます。その状態が多くなったり、続くことのないように、ダラダラ食いを控え、砂糖の少ないおやつを選ぶなど、バランスの取れた食生活を送ることを心がけましょう。

  • 細菌

    細菌の含まれる歯垢がさらに硬く固まった歯石は、歯磨きでは落とせないため、定期的に歯医者でメインテナンスを受け、口内の細菌量を減らせるよう心がけましょう。細菌の活動を抑制するフッ化物やキシリトールを利用することも効果的です。

むし歯の進行

  • ①初期段階

    歯のカルシウムやリンが溶け出し、表面が白く濁ったり、茶色に見えたりしている状態です。痛みなどの自覚症状はありません。

    治療法

    丁寧なセルフケアとフッ素を用いて再石灰化を促します。できるだけ削らず、健康な歯質に戻すサポートをします。

    予防歯科
  • ②象牙質のむし歯

    エナメル質がさらに溶け、象牙質にむし歯が到達している状態です。ほとんどの場合自覚症状はまだありません。

    治療法

    むし歯部分だけを削り取り、歯科用プラスチックのレジンを詰めて治療します。

    予防歯科
  • ③神経に近いむし歯

    エナメル質の内側にある象牙質の奥深くまでむし歯が進行しています。神経に近く、冷たい飲み物や甘いお菓子を食べると、歯がしみる知覚過敏の状態になっているケースもあります。

    治療法

    むし歯を削りレジンを詰めます。神経を守る薬を入れる場合もあります。
    むし歯が大きい場合は被せ物の作製が必要です。

    審美歯科
  • ④神経に到達したむし歯

    むし歯が歯の神経に達しており、強烈な痛みや熱い食べ物や飲み物がしみるようになります。悪化すると神経が壊死する恐れがあります。

    治療法

    汚染された神経を除去し、神経が集まっている細い管(根管)の内部を清掃して殺菌・消毒し、薬剤を詰める根管治療を行います。その後、被せ物を被せるのが基本的な流れです。

    審美歯科
  • ⑤末期のむし歯

    歯のほとんどが溶かされており、歯根にまでむし歯が達しています。神経はすでに壊死していることが多く痛みは感じませんが、膿が溜まっていると痛みや口臭の原因になります。

    治療法

    矯正や歯周外科のオペを併用して、極力抜かない努力をしますが、抜歯が必要なケースもあります。抜歯後は失われた歯の代わりとして、入れ歯やインプラント・入れ歯などの治療方法をご案内しております。

痛みがなくなったからといって放置していると…

痛みがなくなったからと言ってむし歯が自然に治ることはありません。細菌や膿が歯根の先にたまっていくと炎症が起き、硬いものを噛んだりした時に痛みや違和感を覚えるようになります。まれにですが、そこから細菌が侵入して全身に害を及ぼすことも。そうならないために予防を徹底し、むし歯になってしまった時は早期に治療できるよう、定期受診しましょう。

なるべく痛くない治療を心がけています

悪いところはしっかり治したいからこそ

患者様のどんなお口の悩みに対しても、患者様の立場に立ち、なるべく痛みの少ない治療を目指して治療を行ってまいります。
歯医者は痛いから嫌い→だから行かない…そればかりでは治療すらできません。
当院では、そんな従来のイメージを極力無くし、お口に関心を持っていただけるよう、心がけております。
お口の中を良い状態に保つことで、全身の健康、QOL(クオリティーオブライフ)の向上にお役に立てれば幸いです。

痛みの少ない麻酔への取り組み

患者様に安心して通院していただくために先進の医療機器と技術、そして患者様一人ひとりへの思いやりを持って、できるだけ痛みの少ない治療・痛みの少ない麻酔を心がけてます。
歯科治療は、麻酔が効けば処置の最中に痛みが出ることはありません。しかし多くの方が嫌がるのは麻酔時の痛みです。この麻酔時の痛みを感じにくいようにさまざまな対策を行っています。痛みが苦手な方でも、安心してご来院ください。

当院の麻酔の特徴

表面麻酔

表面麻酔薬をまず麻酔を打つ部分に塗ってから麻酔の針を挿入します。麻酔薬注射の前に患部の歯ぐきの表面を麻痺させるために塗る局所表面麻酔剤です。アミノ安息香酸エチルを20%含んでおり、口腔内の粘膜の末梢知覚神経を麻痺させ、痛みを緩和します。表面麻酔の効果により針を刺す際のチクッという痛みを防ぐことができます。
小さいお子様には「バナナの塗り薬」と説明し、注射をする時にはタオルを目にかけています。何年も通って何回も麻酔注射をしているのに「バナナの塗り薬」だけだと思っている子がたくさんいます。それほど痛くないものです。

麻酔薬を適温に温める

麻酔液が冷たいと痛みを感じやすいため、冬期は人肌に温めてから麻酔注射を行います。この一手間が痛みの少ない治療につながります。

細い針を使用する

当院では痛みの少ない治療を行うために33G(ゲージ)という細い針を使用しています。
ほとんどの患者様が、「麻酔を打ったことに全く気が付かなかった!」と驚かれます。

痛みの少ないエリアを選んで打つ

麻酔の必要な個所が麻酔の痛いエリアの場合、先ずは痛みの出にくいエリアに麻酔をし、効かせてから必要な場所に追加をする場合もあります。

粘膜をピンと張った状態で麻酔をする

粘膜をピンと張った状態で麻酔をすることで針を入れる時の痛みを最小限に抑えます。
このように注意して麻酔をして行きますが、充分な量の麻酔をしても麻酔が効きにくい場合がございます。
歯ぐき、顎の骨、歯の神経の炎症が強いときです。麻酔の薬は炎症が強く酸性に傾いた組織には効きにくい特徴があります。
そのような場合には薬を用いて痛みと炎症を抑えてから続きの治療を行う場合と、症状が強く緊急性がありどうしてもその日のうちに治療を行わなければならないため、麻酔の量をさらに増やし時間を待って治療を継続する場合があります。

知覚過敏

知覚過敏について

正式名称は「象牙質知覚過敏症」といい、歯の「象牙質」と深く関わりがあります。
歯の表面では「エナメル質」によって象牙質は守られていますが、そのエナメル質が削れてしまったり、歯ぐきが退縮してしまったり、歯根部が露出することで象牙質があらわになると、何らかの刺激が直接象牙質へ伝わるようになってしまいます。その結果「しみる痛み」を感じるようになります。
象牙質には「象牙細管」と呼ばれる無数の細い管が、「歯髄(神経)」に向かって伸びています。象牙質が露出することで、象牙細管の開口部は露出していまします。刺激は、この開口部から神経へ伝わると言われています。
ただ知覚過敏がどれほどで治るのか?は、知覚過敏の原因、症状の程度、個人差などがありますので一概には分かりません。

知覚過敏の3大原因

  • 間違った歯磨き

    歯ブラシで力任せにゴシゴシとエナメル質を傷つけていませんか?

  • 歯磨き粉

    「研磨剤」が配合されている歯磨き粉を長時間、大量に使用していませんか?

  • 歯ぎしり&くいしばり

    直接歯のエナメル質をこすり合わせるためエナメル質が削れたり割れたりすることも

歯がしみておいしく食事ができないのはつらいですよね。しみるというのは、歯が教えてくれている危険のサインです。知覚過敏以外でも、むし歯や歯周病、歯の亀裂などでもしみることがあります。何が原因でしみているのかをきちっと判断することが大切です。
これを見逃さず、軽いうちに対処しましょう。放っておくと症状がひどくなる場合がありますので、気がついたらお気軽に私たちにご相談ください。

よくある質問

Q

どうしてむし歯ができるのですか?

A

口腔内はむし歯菌をはじめとする細菌が常に一定数存在しています。食べカスが増え、免疫力が低下すると、これらの細菌のバランスが崩れる恐れがあります。特にむし歯菌は、食べかすの糖分を分解して酸を作ります。歯は酸に弱く、表面から成分が溶け出して穴が開き、むし歯が悪化していきます。

Q

治療した歯が、再度むし歯になるのはなぜですか?

A

治療した歯には、詰め物や被せ物(補綴物)と歯の間に継ぎ目があります。この補綴物と歯との境目が大きかったり、咬み合わせの部分が磨り減ったりとさまざまなケースが考えられます。噛む力や口腔内の細菌バランスが影響していることもあるので、人によってむし歯の再発するリスクは異なります。
なるべく継ぎ目の少ない精密な治療を受けること、元々むし歯になった時の生活習慣の改善が必要です。

Q

知覚過敏とは?

A

知覚過敏とは、歯肉の退縮や不適切なブラッシングなどにより、歯の象牙質が露出してしまう状態です。象牙質は神経に近く、冷たい飲食物や歯ブラシの刺激が歯にしみるといった症状を引き起こします。むし歯とは異なるため、特定の薬を用いて刺激を遮断し、症状の改善を目指します。