妊婦さんが歯周病である場合、早産・流産・低体重児出産など出産時のトラブルと深く関わってきます。
また出産後も、周囲の大人の口内環境が悪いと、お子様の虫歯リスクが上がってしまうこともあります。
安全な出産とお子様の健康のためにも、妊娠中からお口のケアに取り組みましょう。
つわりなどの症状がなければ治療・外科処置・麻酔は問題ありません。(局所麻酔薬は胎児に影響を与えることはまずないと考えられています)
投薬は歯科医院では基本的に行いません。レントゲン撮影は歯科領域(顔を焦点)は安全であるとされていますが、緊急でなければ行いません。
妊娠中の最も安定している時期で治療・外科処置・麻酔は問題ありません。
投薬は歯科医院では基本的に行いません。
レントゲン撮影は歯科領域(顔を焦点)は安全であるとされていますが、緊急でなければ行いません。
子宮が大きくなり、長時間の仰向けの体勢が難しくなります。長時間仰向けになることで、妊婦さんに低血圧が起こったり、胎児への血流量の減少が起こるため注意が必要です。緊急処置が必要な場合以外は治療を行いません。当院では妊婦さんには、可能であれば出産予定日の2ヵ月前までに治療を終了するようにご予約をお取りします。
4週までは流産、4週から15週は奇形、16週から分娩までは胎児に対する毒性が考えられます。
当院では、投薬は基本的に行っておりません。
このような状態を招く背景には、もともと歯磨きを怠ったために生じた歯肉炎がありますから、治療法としては、まずその原因となったプラークや歯石を取り除けばいいわけです。子どもが生まれてホルモンのバランスが元に戻ることにより、症状が和らぐ場合もありますが、安心しないで口の中の徹底的な清掃を続けることが必要です。もちろん、普段からかかりつけの歯科医院で定期検診を受けることも大切です。
唾液の分泌量が減る就寝中は、細菌が繁殖しやすい状態となります。
就寝中に増えてしまった細菌を除去するためにも、起床後はすぐに歯磨きやうがいをし、虫歯や口臭を予防しましょう。また起床後すぐに限らず、就寝前、食後の歯磨きも大切です。
つわりが辛く歯磨きが困難な場合は、無理をせず、こまめなうがいでお口の中の汚れを洗い流しましょう。
フッ素入りの洗口剤でさらに効果アップ。つわりが安定したら、いつも通りの歯磨きでお口を清潔に保ちましょう。
虫歯の主要な原因菌はミュータンス連鎖球菌、それを活性化させるのが砂糖です。その理由は?
虫歯菌は歯が生えていない乳児には感染しません。
虫歯菌は歯の生え始める生後6ヵ月頃から感染します。特に生後19ヵ月(1歳7ヵ月)〜31か月(2歳7ヵ月)の間を「感染の窓」と呼び、この時期は感染のリスクが高まりこの時期に悪い菌が多く感染するとその菌が優位になりますし、周囲の育児に従事しているご家族の方の口腔内の状態が良好で良い菌が定着すると、その後も悪い菌が定着しにくくなります。
母親の口腔内のミュータンス菌が多ければ多いほど感染率が高くなっています。
ミュータンス菌に感染している母親の口腔を清掃することで、子どもへの感染を減少させることができます。
感染経路は育児を担当するご家族や、周りの大人からと考えられています。
虫歯菌が母親からうつったという根拠は次のような研究から証明されています。
ただし、感染を恐れてスキンシップまで避けるというのはお子様の情緒教育上デメリットが大きすぎます。感染に対して神経質になり過ぎるのではなく、お母様を含めたご家族の口腔内の菌の数を減らし、より良い菌の割合が高まるよう歯科医院でのプロフェッショナルクリーニングや検診など専門家のサポートを受けましょう。これらのことは、虫歯予防に重要だといえます。お母様だけでなく、おばあ様、おじい様の歯周病ケアも重要ですよ。
虫歯予防には生活習慣を改善することが重要です。
虫歯菌であるミュータンス連鎖球菌を悪玉菌とすると、サリバリウス菌やサンギス菌などの細菌は善玉菌で、虫歯をつくりません。
この善玉菌が歯が出てきた時に歯の表面に付着していると、後から悪玉菌のミュータンス連鎖球菌が入ってきても歯面に接近できなくなります。逆に悪玉菌の虫歯菌が先に歯面に付着してしまうと、善玉菌の歯面への付着を妨げてしまいます。
そのため、お母様や周りの大人の方からお子様に感染する細菌の種類が、重要な意味をもちます。
ミュータンス連鎖球菌の量が少なく、善玉菌を多く持った大人からはその環境がお子様にうつりやすく、虫歯になりにくい環境ができます。保護者様の善玉菌がお子様にうつると、虫歯になりにくいと言えます。
ご家庭での生活習慣が重要ですので、日頃からご家族で虫歯菌を少なくする努力をしましょう。