新着情報 TOPICS
患者様に向けた
歯科情報のご提供
お知らせブログ歯の豆知識
インプラントで骨が足りないと言われたら?考えられる治療法とは

「インプラントをしたいと思って相談したら、“骨が足りないので難しい”と言われた…」このようなお悩みを抱えている方は少なくありません。
インプラント治療では、人工歯根を支えるために十分な骨の量や厚みが必要になります。顎の骨が不足している場合、そのままでは治療が難しいと判断されることがあります。
ただ、骨が足りないからといって、必ずしもインプラント治療ができないわけではありません。骨造成などの治療を組み合わせることで、インプラント治療を検討できるケースもあります。
骨の状態や全身状態によって適した治療法は異なるため、まずはCT検査などで現在の状態を正確に確認することが大切です。
この記事では、インプラントで「骨が足りない」と言われる理由や、考えられる治療法、注意点についてわかりやすく解説します。
目次
インプラントで「骨が足りない」と言われるのはなぜ?

インプラント治療では、人工歯根を顎の骨に埋め込むため、一定以上の骨量や骨の厚みが必要になります。骨が不足している場合には、「そのままではインプラントが難しい」と説明されることがあります。
ただし、骨が足りない場合でも、状態によっては骨造成などの追加治療を行うことで対応できるケースがあります。まずは、なぜ骨が不足してしまうのかを知ることが大切です。
歯を失った期間が長いと骨が痩せることがある
歯を失うと、その部分の顎の骨は徐々に痩せていくことがあります。歯を支えていた骨は、噛む刺激を受けることで維持されていますが、歯がなくなると刺激が減少し、少しずつ骨が吸収されていきます。
特に、歯を失ったまま長期間放置している場合は、骨の高さや厚みが大きく減少していることもあります。その結果、インプラントを埋め込むための十分な骨量が確保できず、「骨が足りない」と診断されるケースがあります。
また、上顎の奥歯では骨が薄くなりやすく、上顎洞という空洞との距離が近くなることで、追加処置が必要になる場合もあります。
歯を失った際は、早めに相談することが将来的な治療の選択肢を広げることにつながります。
歯周病や入れ歯の使用が影響するケースもある
骨が不足する原因として、歯周病も大きく関係しています。
歯周病は、歯ぐきだけでなく歯を支える骨にも炎症が広がる病気です。進行すると骨が少しずつ溶かされ、歯がグラついたり、抜歯が必要になったりすることがあります。
歯周病によって歯を失った部位では、すでに骨量が大きく減少しているケースも少なくありません。
また、長期間入れ歯を使用している場合も、顎の骨が徐々に痩せていくことがあります。特に合わない入れ歯を使い続けていると、骨に負担がかかり、骨吸収が進行しやすくなることがあります。
骨が不足する背景には、さまざまな原因があります。インプラント治療を検討する際は、現在の骨の状態だけでなく、その原因も含めて確認することが大切です。
骨が足りないとインプラントはできないの?

「骨が足りない」と言われると、インプラント治療そのものができないと思われる方も少なくありません。
しかし、実際には骨の不足している量や部位によって対応方法は異なります。骨造成を行うことで治療を検討できるケースもあれば、インプラントの種類や埋入位置を工夫することで対応できる場合もあります。
まずは現在の骨の状態を正確に把握し、自分に合った治療方法を確認することが大切です。
骨造成によって治療を検討できる場合がある
顎の骨が不足している場合には、「骨造成」と呼ばれる治療を行うことがあります。骨造成とは、骨を補ったり再生を促したりすることで、インプラントを支えるための骨量を確保する治療です。
代表的な方法としては、骨補填材を用いて骨の再生を促すGBR(骨誘導再生法)や、上顎の骨が薄い場合に行うサイナスリフトなどがあります。
骨造成が必要かどうかは、骨の厚みや高さ、全身状態、治療部位などを総合的に確認したうえで判断されます。
また、骨造成を行うことで治療期間が長くなる場合もあるため、治療内容や期間について事前にしっかり説明を受けることが大切です。
骨の状態によって適した治療法は異なる
骨が不足している場合でも、すべて同じ治療方法になるわけではありません。
例えば、骨の幅が不足している場合にはGBRが選択されることがあります。一方、上顎の奥歯で骨の高さが不足している場合には、サイナスリフトやソケットリフトなどが検討されることがあります。
また、骨の減少が比較的少ないケースでは、短いインプラントや細いインプラントを使用することで対応できる場合もあります。
「骨が足りない=必ず大掛かりな治療が必要」というわけではありません。現在の骨の状態をCT検査で正確に確認し、それぞれに合った方法を検討していくことが大切です。
骨が足りない場合に行われる主な治療法

インプラント治療に必要な骨が不足している場合には、骨の量を補うための治療が検討されることがあります。
骨の不足している部位や量によって適した方法は異なり、状態に合わせて治療法を選択していきます。
ここでは、代表的な骨造成治療について解説します。
GBR(骨誘導再生法)とは?
GBR(骨誘導再生法)は、不足している骨を補うために行われる代表的な骨造成治療のひとつです。
骨が不足している部分に骨補填材を入れ、その上を特殊な膜で覆うことで、骨の再生を促していきます。主に、骨の幅や厚みが不足している場合に行われることが多い治療です。
インプラント埋入と同時に行うケースもあれば、先に骨造成のみを行い、一定期間治癒を待ってからインプラント治療を進める場合もあります。
骨の不足量や骨質によって適応は異なるため、CT検査などで状態を確認しながら治療計画を立てていきます。
サイナスリフト・ソケットリフトとは?
上顎の奥歯は、もともと骨が薄いことが多く、歯を失った後にさらに骨量が減少しやすい部位です。
そのような場合に検討される代表的な治療が、サイナスリフトやソケットリフトです。どちらも、上顎洞という空洞のスペースを利用して骨の厚みを確保する治療になります。
サイナスリフトは、骨の不足量が大きい場合に行われることが多く、歯ぐきの側面からアプローチして骨補填材を入れていきます。
一方、ソケットリフトは比較的軽度の骨不足に適応されることが多く、インプラントを埋入する方向から骨を持ち上げて骨補填材を入れる方法です。
どちらの方法が適しているかは、骨の高さや厚み、治療部位などによって異なります。
骨造成を行わずに治療できるケースもある
骨が不足している場合でも、必ずしも骨造成が必要になるとは限りません。
近年では、短いインプラントや細いインプラントなど、さまざまな種類のインプラントが使用されています。骨の状態によっては、これらを選択することで骨造成を行わずに対応できるケースもあります。
また、埋入する角度や位置を工夫することで、既存の骨を活用しながら治療を進められる場合もあります。
骨の状態によっては、以下のような方法が検討されることがあります。
- 短いインプラントを使用する
- 細いインプラントを選択する
- 埋入位置や角度を調整する
- 既存の骨を活用して治療計画を立てる
ただし、無理に骨造成を避けることで、インプラントに過度な負担がかかるケースもあるため注意が必要です。
治療方法を選択する際は、見た目だけでなく、噛み合わせや長期的な安定性も含めて検討することが大切です。
骨造成を伴うインプラント治療の注意点

骨造成を伴うインプラント治療では、骨が不足している場合でも治療を検討できる可能性があります。
一方で、通常のインプラント治療と比べて、治療期間や術後の経過に違いが出ることもあります。治療を検討する際は、メリットだけでなく注意点についても理解しておくことが大切です。
治療期間が長くなる場合がある
骨造成を行う場合、骨が安定するまで一定期間待つ必要があります。
骨の不足量や治療方法によって異なりますが、骨造成後に数か月ほど治癒期間を設け、その後にインプラント埋入へ進むケースもあります。
また、インプラント埋入後も、骨とインプラントがしっかり結合するまで治癒期間が必要になります。
そのため、骨造成を伴う場合は、通常のインプラント治療よりも全体の治療期間が長くなる傾向があります。
治療期間には個人差があるため、事前におおよそのスケジュールについて説明を受けておくと安心です。
腫れや痛みなどのリスクについて
骨造成を伴う治療では、術後に腫れや痛みが出ることがあります。
症状の程度には個人差がありますが、数日程度で落ち着いていくケースが多くみられます。また、治療内容によっては内出血や違和感が出る場合もあります。
術後の症状をできるだけ抑えるためには、治療後の過ごし方も重要です。
術後は、以下のような点に注意して過ごすことが大切です。
- 強いうがいを控える
- 飲酒や激しい運動を避ける
- 処方された薬を指示通り使用する
- 患部を強く触らないようにする
また、喫煙は傷の治癒に影響することがあるため、注意が必要です。
不安な症状が続く場合は、自己判断せず歯科医院へ相談することが大切です。
骨が足りないと言われたときに大切なこと

「骨が足りない」と説明を受けると、不安になってしまう方も少なくありません。
ただ、骨の状態や不足している部位によって、検討できる治療方法は異なります。見た目だけでは判断できないケースも多いため、まずは現在の状態を正確に把握することが大切です。
納得して治療を進めるためにも、十分な検査や説明を受けたうえで、自分に合った方法を選択していきましょう。
CT検査による正確な診断が重要
インプラント治療では、CT検査による立体的な診断が重要になります。
レントゲン写真だけでは確認しづらい骨の厚みや高さ、神経や上顎洞との位置関係なども、CT検査によって詳しく把握しやすくなります。
特に、骨造成が必要かどうかを判断する際には、骨の状態を正確に確認することが欠かせません。
また、骨量だけでなく、噛み合わせや歯ぐきの状態、全身状態なども含めて総合的に診断することが大切です。
治療内容について不安がある場合は、検査結果をもとに、どのような選択肢が考えられるのかをしっかり確認しておくと安心です。
他院で難しいと言われた場合でも相談できることがある
他院で「骨が足りないので難しい」と説明を受けた場合でも、骨の状態や治療方針によっては、別の方法を検討できるケースがあります。
例えば、骨造成を組み合わせる方法や、インプラントの種類・埋入位置を工夫する方法などが考えられる場合があります。
治療方針は、以下のような要素によって変わることがあります。
- 骨の不足している量や部位
- 上顎・下顎どちらの治療か
- 全身状態や持病の有無
- 噛み合わせや歯ぐきの状態
- 希望する治療内容や期間
ただし、すべてのケースでインプラント治療が適応になるわけではありません。
まずは精密検査を行い、現在の状態に合った治療方法を確認することが大切です。
骨造成を伴うインプラント治療はどのくらい期間がかかる?

骨造成を伴うインプラント治療では、通常のインプラント治療より治療期間が長くなることがあります。
これは、骨を作ったあとに、骨が安定するまで待つ期間が必要になるためです。
骨の状態にもよりますが、骨造成後は数か月ほど経過をみながら、骨の定着を確認していきます。その後、インプラント埋入を行い、さらにインプラントと骨が結合するまで治癒期間を設けます。
特に、骨の不足量が大きいケースでは、骨造成とインプラント治療を段階的に進めることもあります。
治療期間は治療方法や骨の状態によって異なるため、事前に全体の流れを確認しておくことが大切です。
骨の状態によって治療期間は異なる
骨の不足が比較的少ないケースでは、インプラント埋入と同時に骨造成を行えることがあります。
一方、骨の不足量が大きい場合は、先に骨造成のみを行い、骨が安定してからインプラント埋入へ進めることがあります。
治療期間には個人差がありますが、骨の状態を確認しながら安全性に配慮して進めていくことが大切です。
治療期間だけでなく長期的な安定性も重要
インプラント治療では、「できるだけ早く治療を終えたい」と考える方も少なくありません。
ただ、骨が不足している状態で無理に治療を進めてしまうと、インプラントに負担がかかり、長期的な安定性に影響することがあります。
骨造成を行う目的は、単にインプラントを埋め込むためだけではなく、インプラントを長く安定して使用しやすい状態を整えることにもあります。
そのため、治療期間の短さだけで判断するのではなく、現在の骨の状態に合った方法を選択することが大切です。
不安な点がある場合は、治療期間や治療方法について事前にしっかり確認しておくと安心です。
よくある質問(FAQ)

「骨が足りないと言われたけれど、インプラント治療はできるのか」「骨造成はどのような治療なのか」など、実際の診療でも多くご相談いただきます。
骨の不足している量や部位によって治療方法は異なるため、治療内容や期間に不安を感じる方も少なくありません。
ここでは、インプラント治療を検討されている方からよくいただく質問について解説します。
骨が不足している場合でも、必ず骨造成が必要になるわけではありません。
骨の不足量が比較的少ないケースでは、短いインプラントや細いインプラントを使用することで対応できることがあります。また、インプラントを埋入する位置や角度を工夫することで、既存の骨を活用できる場合もあります。
一方で、インプラントを長期的に安定させるために、骨造成が必要になるケースもあります。
必要な治療は骨の状態によって異なるため、まずはCT検査で詳しく確認することが大切です。
治療後に腫れや違和感、痛みが出ることがあります。
症状には個人差がありますが、多くの場合は数日程度で徐々に落ち着いていきます。治療後は痛み止めや抗生物質を処方し、術後の経過を確認しながら進めていきます。
また、治療内容によって症状の出方は異なります。比較的小規模な骨造成では、通常の抜歯後と近い経過になることもあります。
術後の負担をできるだけ抑えるためにも、治療後の注意事項を守り、気になる症状がある場合は早めに相談することが大切です。
他院で「骨が足りないため難しい」と説明を受けた場合でも、骨の状態によっては別の治療方法を検討できることがあります。
例えば、骨造成を組み合わせる方法や、インプラントの種類を変更する方法などが考えられます。
ただし、すべてのケースでインプラント治療が適応になるわけではありません。骨の状態や全身状態によっては、別の治療方法を提案することもあります。
まずはCT検査などで現在の状態を確認し、自分に合った治療方法を相談することが大切です。
骨造成を行う場合は、骨が安定するまで待つ期間が必要になるため、通常のインプラント治療より治療期間が長くなることがあります。
骨の不足量が比較的少ないケースでは、インプラント埋入と同時に骨造成を行えることもあります。一方、骨の不足量が大きい場合には、先に骨造成のみを行い、骨が安定してからインプラント埋入へ進めることがあります。
治療期間は骨の状態や治療方法によって異なるため、事前に全体のスケジュールを確認しておくと安心です。
まとめ|骨が足りなくてインプラントができないと言われた方へ

インプラントで「骨が足りない」と言われると、「もう治療は難しいのでは」と不安に感じる方も少なくありません。
ただ、骨の不足している量や部位によっては、骨造成などを組み合わせながらインプラント治療を進められることもあります。
また、治療方法はひとつではなく、骨の状態や噛み合わせ、お口全体のバランスを確認したうえで、一人ひとりに合った方法を検討していきます。
当院では、CTによる精密検査を行い、現在の骨の状態を確認したうえで治療計画をご提案しています。
インプラント治療のメリットだけでなく、骨造成を伴う場合の注意点や治療期間についても丁寧にご説明し、ご納得いただいてから治療を進めています。
「他院で難しいと言われた」「自分はインプラント治療ができるのか知りたい」という方も、まずは現在のお口の状態を確認してみませんか。
無料メール相談も行っておりますので、「いきなり受診するのは不安」という方も、お気軽にご相談ください。
歯科医師:林 尚史

<経歴>
- 1988年 福岡県立九州歯科大学 卒業
- 1992年 林歯科医院 開設
<資格・所属学会>
- 日本歯周病学会 歯周病専門医・指導医
- 日本臨床歯周病学会 指導医・認定医
- 日本臨床歯周病学会 歯周インプラント指導医・認定医
- 第61回秋季日本歯周病学会 最優秀臨床ポスター賞受賞
- 日本口腔インプラント学会 インプラント専門医
- アメリカインプラント学会(AAID) 専門医
- 国際口腔インプラント学会 認定医
- 日本顎咬合学会 認定医
