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ブログ予防歯科の豆知識
フッ素入りの歯磨き粉について
松阪市の歯医者、林歯科医院の歯科衛生士の黒坂です!
今どのような歯磨き粉をお使いですか?
メインテナンスに来ていただいた患者様に私たち歯科衛生士がよく質問する言葉です。
それは、歯磨き粉には様々な種類があり、優れた薬剤が入っている一方、吟味せずになんとなく選んでしまうと、患者様とのミスマッチが起こりやすいからです。
また患者様自身に合った歯磨き粉を選んでいても、使い方によって本来の効果をあげていないと思われることもあります。
歯磨き粉本来の効果を最大限に利用するためにおすすめなのが歯科医院で相談していただくことです。
例えば
被せ物、詰め物が多い方にはフッ素入りの歯磨き粉を!
歯ブラシの力が入りすぎる方、歯茎が下がり歯の根っこが露出している方には研磨剤無配合をジェルタイプの歯磨き粉を!
など、私たちは患者様のお口の中の問題を把握しておりますので、患者様ひとりひとりに合った歯磨き粉を提案します。
その中でも私たちはフッ素入りの歯磨き粉をおすすめしています。
フッ素とは自然界の中に広く存在する天然成分で、身近な食品、たとえばお茶、海藻、魚介類などに多く含まれています。WHO(世界保健機関)やFAO(国際連合食料農業機関)が「歯の健康に有益」と認め、むし歯予防のために世界中で積極的に使われています。
フッ素には大きく分けて三つの効果があります。それは
①歯の再石灰化を促進すること
②むし歯菌の活動を抑えること
③歯質を硬く丈夫にすること
です。
適切な濃度がお口のなかに長く保たれるほど、これらの効果が発揮されるので、フッ素配合歯磨き剤には、効果が発揮されやすい適切な濃度が配合されています。
日本では、これまで歯磨き粉は1000ppmF以下のフッ素濃度と定められていましたが、2017年3月に国際基準にのっとった、より効果の高い1500ppmF配合が認められました。
1500ppmFは、スウェーデンをはじめとする予防先進国の歯磨き剤と同じ濃度です。
ぜひ、1500ppmFの高濃度フッ素配合歯磨き粉を使用しましょう!
ここで、高濃度フッ素配合歯磨き剤の正しい使い方をお伝えします。
ポイント① 毎日使いましょう。
ポイント② 寝る前が効果的です。
ポイント③ すすぎは一回にしましょう。
ポイント④ 水は少なめにしましょう。
ポイント⑤ 使用量は適量で。
このポイントを確認して、大事な歯を虫歯から守りましょう!
自分自身にあった歯磨き剤は、毎日使っているだけで、知らず知らずのうちに健康に寄与してくれる、とてもありがたいアイテムです。
上手な使い方で本来の効能を引き出し、健康増進に役立てていきましょう!