TOPICS

患者様に向けた
歯科情報のご提供

唾液のはたらきについて

松阪市の歯医者 林歯科医院の歯科衛生士の大石です。
私たちのお口中には“唾液”が存在します!!普段あまり意識されることがない唾液ですが、唾液はお口を守る上で重要な役割をしてくれています!!今回は、唾液の働きについていくつが知ってもらいたいです!!

 

唾液は唾液腺をいうところからつくられます。その中でも三大唾液腺とよばれる
①舌下腺
②顎下腺
③耳下腺の3つ、その他にお口の粘膜に無数の小唾液腺があります。

 

唾液の中には水分、リン、カルシウム、ムチン、ペルオキシダーゼ、アミラーゼ、IgA、BDNF、ラクトフェリンなどが含まれています。唾液のほぼ99.5%は水分です!残りの0.5%に様々な重要に成分が含まれています。

 

唾液の役割について

 

①お口を清潔に保つ
唾液の水分が食べかすや細菌を洗い流しお口の中を清潔に保ってくれます。
②歯の補修をする(再石灰化)
食事をすると歯の成分が溶け出します。唾液は溶け出した歯の成分(リン、カルシウム)を歯の内部に戻し歯の補修を行ってくれます。
③お口の粘膜を守る
粘性のあるムチンがお口やのどの粘膜を保護し成長因子が修復。ペルオキシダーゼは活性酸素を除去してくれます。
④「食べる」を助ける
食事は歯で食べ物を噛み砕きその後唾液の水分が食べ物をまとめて飲み込みやすくしてくれます。さらにアミラーゼが消化を助け、ムチンが食道の粘膜を保護してくれます。
⑤細菌、ウイルスからカラダを守る
IgAが細菌やウイルスを見つけ付着し唾液によって洗い流されます。
まず口腔内に細菌やウイルスが侵入します→IgAが細菌にくっつき粘膜への付着を防ぎます→唾液によって洗い流されます
唾液の成分には直接細菌やウイルスをやっつける力はないです!!定着などができないようにする“抗菌”をしてくれます。

唾液には他にもアルツハイマーやストレスの軽減やいろんな働きもあると言われておりますが主にこのような5つ働きをしてくれます!!

 

そんなすごい唾液の量を増やすには??
健康な成人で1日に1.0~1.5リットル分泌されておりますが、個人差も大きいです。唾液は99.5%が水分ですのでまずは十分な水分摂取はして頂きたいです。さらに“よく噛む”ことです!!噛むことで唾液腺が刺激を受けて唾液がより分泌されます!!よく噛むには噛める歯が必要になります!
むし歯や歯周病で噛めないと、おいしい食事ができないだけでなく唾液分泌までにも影響が出てしまいます。まずはしっかり歯の治療、さらに良い状態をキープするために定期検診はかかせないです。
痛みなくてもむし歯、歯周病は進行していたりします!痛くなる前に悪くなる前の予防も重要です!!

 

体の病気などで唾液の少ない方にガムもおすすめです!ガムもなんでも良いわけでなく“POs-CaF”という歯科医院でよく取り扱っている商品がおすすめです!!
ガム=噛む=唾液の分泌促進です。さらにこの商品は唾液に溶けやすいカルシウム素材やフッ素を配合し、むし歯予防にもなります!!おすすめ商品です!!
気になる事などあれば気軽に相談して下さい!!