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患者様に向けた
歯科情報のご提供

型取りのちょっとした豆知識♫

こんにちは、松阪市の歯医者 林歯科医院歯科衛生士の大野です。

日本各地の名産品にかまぼこがありますね。かまぼこは日本人の大好物の一つ。おいしいかまぼこは、スケソウダラのすり身をアルギン酸で固めたものだそうです。

 

歯医者さんで歯の型を採ってもらったことはありませんか?歯の型を採ることを「印象を採る」と言い、型を採る材料を「印象材」と言います。現在歯科医療で最も使われている印象材は、かまぼこに使われているのと同じアルギン酸を主成分としています。

 

型を採るとき、息がしにくいなどの不快な気持ちになったりする方がみえるかもしれません。。。 そんなときは、「これはかまぼこと同じ材料か〜」と思ってみてください。少しは楽になれるかも‥!?しれませんね。

 

アルギン酸印象材は、比較的価格も安く使い勝手も良いので広く使われていますが、今日の歯科医療水準が要求する精度を十分満たすことはできません。そこで、精度を向上させるために、アルギン酸印象材とカンテンを同時に使うのが一般的です。型を採るときに熱いと感じた人もいるかもしれませんが、それは溶かしたカンテンを使っているからです。

 

 

その他にも精密な印象が採れるシリコンゴム系印象材などもあります。

 

そうして採った印象に、石こうを流し込んで歯の模型を作ります。

 

その模型を使って患者様の詰め物を作りますが、現在の歯科医療の水準は十ミクロン(一ミリの百分の一)以下の精度を目標にしています。このように、歯科医療はこれまで、いかに精密なものを作るかをたえず追求してきました。 

 

ところが、どんな精密な型を採ろうとしても、患者様の歯に食べかすが残っていたり、歯肉がはれてすぐに出血するようでは、正確な歯型が採れません。だから、治療中の歯や歯肉の衛生管理が非常に大切なことなのです。 

 

歯科治療に先だって、歯磨きの指導をしたり、歯石を取ったりして、お口の中を清潔にするのはこのためでとても重要になりますので、メインテナンスには定期的に通院していただきたいです。