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歯ぎしりの原因と対処法について

こんにちは。松阪市の林歯科医院のスタッフ中林です。

突然ですが、歯医者さんに「歯ぎしりをしてますね。」と言われたことはありませんか?または家族やパートナーに指摘され、初めて自分が歯ぎしりをしていることに気づいたという方も多いのではないでしょうか。睡眠中の歯ぎしりは自覚がないことがほとんどなので、自分では気づきにくいですよね。
この歯ぎしりですが、そのまま放置しておくと最悪の場合歯を失ってしまうことになります。
そこで今回は、歯ぎしりの原因や対処法についてお話します。

実は歯ぎしりが起こるメカニズムは完全には明らかになっていないのです。ですが、一般的には以下の原因によって歯ぎしりが起こるとされています。
①ストレス
②食いしばりの習慣化
③噛み合わせが悪い
④子どもの成長期によるもの

それぞれの要因について詳しく説明していきます。

①ストレス

歯ぎしりの原因の大多数がストレスによって引き起こされると考えられています。ストレスによって精神のバランスが崩れ、睡眠の質が落ちやすくなります。就寝中に歯ぎしりが多いのは、無意識のうちにストレスを解消しようとしている為だとも言われています。また、飲酒や喫煙により睡眠の質が落ちた時も歯ぎしりの症状が起こりやすくなります。

②食いしばりの習慣化

特にスポーツ選手や力仕事をしている方などは、食いしばりが癖になってしまいやすいです。本来、リラックスしている時は上下の歯が合わさらず、2mm程空間がある状態です。しかし、仕事中など過度に集中している時、無意識のうちに歯を強く噛みしめてしまいがちです。こういった食いしばりが習慣化すると、歯ぎしりを行う可能性があります。

③噛み合わせが悪い

歯並びが悪いと噛み合わせが不安定になり、そのストレスで歯ぎしりをしやすくなります。
歯周病や虫歯の悪化で噛み合わせが変わってしまったり、治療後の詰め物が歯に合っていなかったりする場合も考えられます。

④子どもの成長期によるもの

子どもの歯ぎしりは歯や顎の成長に伴うものだと考えられています。乳歯と永久歯の入れ替え時期に起こるむず痒さや違和感などから、歯ぎしりにつながることもあります。この場合は、成長に伴って自然におさまることもあります。

歯ぎしりは自分の体重の2〜5倍の力がかかると言われているので、歯のすり減りや、欠損のリスクがあります。また、歯のすり減りにより知覚過敏になったり、歯茎に負担がかかり歯周病が進行したりします。その他にも顎関節症を引き起こしたり、肩こりや頭痛の原因になったりもします。

歯ぎしりを改善する具体的な方法としては、睡眠の質を改善する、日常生活から食いしばりを控える、顎の筋肉を揉みほぐす、噛み合わせを調整せるなどが挙げられます。
しかし、就寝中は無意識に歯ぎしりをしているので、自分で止めるのは難しいです。その為、就寝中の歯ぎしりにはナイトガード(マウスピース)を装着して自分の歯を守ることをお勧めします。ナイトガード(マウスピース)は歯科医院で自分の歯に合った物を作成してもらいましょう!
歯ぎしりでお悩みの方は、お気軽に林歯科医院にご相談ください。

出典「nico2019年1月号」より