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知っていますか?1番最初に生えてくる永久歯、【6歳臼歯】について
こんにちは。松阪市の林歯科医院のスタッフ中林です。今回は6歳臼歯についてお話します。
6歳臼歯について
6歳臼歯は第一大臼歯と呼ばれ、最初に生えてくる永久歯です。この6歳臼歯は生涯を通じてとっても大事な歯なんです!
6歳臼歯が大事な理由の一つは、噛んで食べるために欠かせない歯だからです。歯の中で噛む力が最も大きいのが6歳臼歯。成人男性では噛む力は60kgにも達すると言われています。6歳臼歯を1本失った場合のお口では、効率よく噛む能力が大きく落ち込んでしまいます。10回噛めば粉砕できる食べ物でも、6歳臼歯1本失うことで20回必要になると言われています。つまり6歳臼歯は、噛むこと、食べることを支えているとっても大事な歯なのです。
それに加えて6歳臼歯は、上下の噛み合わせの位置の基準となる歯です。正常な歯並びになるのか、出っ歯になるのか、あるいは下の歯が前に出るのかなどに6歳臼歯の生え方が影響します。歯並びや噛み合わせの要となる歯なので、まさに『歯の王様』と呼ばれています。
6歳臼歯の守り方
では6歳臼歯をどのようにして守っていけばいいのかお話しします。
6歳臼歯は生えてきても乳歯と勘違いされてしまったり、生えきたことに気づきにくかったりします。生えたての歯は柔らかく虫歯になりやすいため、5歳をすぎた頃からお口の中をマメに観察し、生えてくるサインに気づきましょう。歯茎が膨らんできたらこれから生えるというサインです!
6歳臼歯が少しでも生えたら歯医者さんを受診し、虫歯にならないために歯磨き指導をしっかり受けましょう。
生えてきたばかりの6歳臼歯でもっとも気をつけたいのが、虫歯にさせないことです。つまり、細菌の塊であるプラークを溜めないこと。
生えかけの歯は部分的に歯茎に覆われているため、歯茎の下にプラークが溜まりやすいです。また、永久歯は乳歯と違って歯の噛み合う面の溝が深いため、デコボコした所にもプラークが溜まりやすいです。
6歳臼歯の歯磨きは難しいので、寝る前には親御さんが仕上げ磨きをしてあげてください。
普通の歯ブラシに加え、毛束の少ないワンタフトブラシや、フロスを活用するのもおすすめです。
虫歯予防に欠かせないのがフッ素配合歯磨き剤ですが、年齢によって使用するフッ素濃度、使用量が異なります。
3〜5歳は1000ppm程度のフッ素配合の製品が推奨されており、歯ブラシにグリーンピース(5mm)程つけて使用します。6歳以上は1500ppm程度のフッ素配合製品を歯ブラシ全体(1.5〜2cm)につけて使用することが推奨されています。正しく使用して歯質を強くしましょう。
林歯科医院では、6歳臼歯の溝に虫歯予防のお薬を詰めるシーラント処置を行っています。
お家での正しい歯磨き習慣と、歯医者さんでの定期的なメンテナンスで大事な歯を一緒に守っていきましょう!
引用元:nico 2024年11月号
6歳臼歯、とっても大事です。
スタッフ 中林
