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歯の豆知識
虫歯の歴史
虫歯はいつ頃からあったのでしょうか?
古いものでは約20万年前のネアンデルタール人から「虫歯らしきもの」が発見されているそうです。
また、昔の人は歯の中にいる虫が、虫歯を作ると考えていたようです。
ただ、多くの人が虫歯になり始めたのは、農耕生活を始めた1万年前以降あたりからです。
穀物や芋を食べることで細菌がデンプンから酸を作り、虫歯が増えていったのです。
16世記になると砂糖が大量生産されるようになり、砂糖をたくさん摂取するようになった貴族は虫歯で大変困っていたようです。
当時は麻酔もないですし、歯科医師もいなかったので専門外の医師や床屋が抜歯をしていたそうです。麻酔なしでの抜歯は現在では考えられませんが、それほどまでに虫歯が痛かったんでしょうね…
日本では弥生時代以降と現代に虫歯が増加しているそうで、どちらも食生活の変化にあります。
年代別にみると、
<狩猟採取時代>
・肉やクルミが主食
・虫歯発生率:1.3%
<農耕時代>
・ご飯、蒸した芋が主食(調理デンプン)
・虫歯発生率:8.6%
<産業改革時代後>
・砂糖が流通
・砂糖を使ったスイーツ、コーヒー、紅茶に砂糖を入れることが増える
・虫歯発生率:40%
こうしてみると虫歯と食べ物の関係は一目瞭然ですね。
歯磨きももちろん大切ですが、砂糖をたくさん使っているお菓子を減らすだけでも虫歯になりにくくなるので、お菓子は1日一回以下にできるといいですね。