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虫歯じゃないので歯が痛い。上顎洞炎で起こる8症状

虫歯じゃないのに歯が痛い上顎洞炎で起こる8つの症状についてお話ししたいと思います。

頭も痛いし、歯も痛い。自分でもどこが痛いのかわからない。

風邪をひいたら歯が痛くなる。

こんな症状が出たことはありませんか?それは上顎洞炎かもしれません。上顎洞炎は虫歯や歯周病が原因で起こることもあります。

 

<上顎洞炎とは>

上顎洞は頬骨の奥、鼻の横、目の下辺りにある空洞です。上顎洞炎は上顎洞の粘膜が腫れて、膿や鼻水が溜まっていることです。一般的には「蓄膿症」と呼ばれています。

原因はアレルギー性鼻炎、風邪などの鼻の症状から起こることが多いですが、虫歯や歯周病で上顎洞炎になることもあります。

溜まった膿は上顎の歯の根元に接していて、上顎洞炎の炎症や圧が上顎の歯の根に影響し、痛みが出ることがあります。

 

・頭痛

上顎洞の周りの骨は上顎や目の周り、頭の骨までつながっているので、上顎洞炎で膿が溜まってしまうと、周りの神経や血管を圧迫し頭痛を起こすことがあります。

 

・目の奥の違和感

上顎洞は目の下まで広がっていて膿が目の下まで溜まってしまうと目の下の骨を押し上げるため、痛みや違和感を感じることがあります。

 

・動いた時響く

上顎洞に膿がたまると、走ったりしたときに膿が揺れ動き、上顎の上あたりが響く感じがします。

 

・鼻づまり

膿がたまることで、鼻で呼吸する通り道を塞いでしまい鼻呼吸ができなくなります。

 

・歯の痛み

上顎洞につながっている上顎の奥歯の神経の出口が圧迫され、歯が痛くなります。痛みが強く出ることもあり、虫歯の痛みと勘違いする時もあります。

 

・噛んだ時の痛み

上顎洞の粘膜が炎症し、その炎症が上顎の奥歯の根の周りに伝わって噛んだ時に痛くなります。

 

・歯の根元が痛い

上顎の奥歯の根元は上顎洞に近いため、上顎洞炎になった時に押すと痛みがあります。

 

・口臭

上顎洞に膿が溜まるため、口臭や鼻の奥が臭うと感じる時があります。

 

☆鼻が原因で歯が痛くなった場合

上顎洞炎の80%は鼻が原因で起こります。風邪や花粉症などで上顎洞炎になると虫歯でもないのに歯が痛くなることがあります。歯医者に虫歯かと思って行ってみたら上顎洞炎だったことはとても多いです。CTを撮影して歯が原因なのか、鼻が原因なのか診断します。鼻が原因であれば、抗生物質を1ヶ月ほど服用して炎症を止めれば、歯の痛みもなくなります。

 

なにか心配・気になることがありましたら、我慢せずにご相談ください。

 

歯科衛生士 中川かおり