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インプラントが失敗する原因とは?実際に多いトラブル事例をインプラント専門医が徹底解説

「インプラント治療を検討しているけど、失敗の話を聞くとちょっと怖い…」
「高額な治療なのに、やり直しになることもあるの?」

——もし今、そんな不安を感じているなら、それは決してあなただけではありません。
インプラントは多くの人に選ばれている治療法ですが、「失敗」や「トラブル」もゼロではないのが現実です。

特に、インターネット上には「インプラントが抜けた」「痛みが治らない」「高額なのにやり直しになった」など、心配になる体験談も多く見受けられますよね。
でも、実はそれらの多くは、ある共通した原因予防できるポイントがあったのです。

この記事では、インプラントが失敗する主な原因実際に多いトラブル事例を、専門医の視点から丁寧に解説します。さらに、失敗を防ぐために知っておきたい医師選びの基準治療後に気をつける行動まで、リアルな情報をわかりやすくお届けします。

「不安だけど、できればインプラントでちゃんと噛めるようになりたい」
そんなあなたのために、後悔しない選択のヒントがきっと見つかるはずです。

目次

インプラントが失敗する原因とは?全体像と傾向を専門医が解説

インプラントは審美性・機能性ともに優れた治療法として多くの方に選ばれていますが、成功率が100%というわけではありません。実際には、治療後に「インプラントがグラグラする」「噛むと痛む」「腫れが引かない」といったトラブルを経験する人もいます。この記事では、専門医の視点から、インプラントが失敗に至る原因と、患者が陥りやすい傾向について分かりやすく解説していきます。

インプラント治療で「失敗」とされる状態とは?

「インプラントの失敗って、具体的にどんな状態?」と思っている方も多いのではないでしょうか。治療後すぐに何か異変があればわかりやすいですが、数ヶ月〜数年経ってから問題が発覚するケースもあるため、“何をもって失敗とするか”が曖昧になりがちです。

一般的に「失敗」とされる状態

  • インプラント体が骨と結合しなかった
  • 埋入後にインプラントが脱落・ぐらつく
  • 噛むと痛みが出る・咬合に違和感がある
  • 歯茎の腫れや膿など、インプラント周囲炎の兆候がある
  • 上部構造が破損したり、ネジが緩んでトラブルになる

これらの状態に共通しているのは、「日常生活に支障をきたす」「再治療が必要になる」「最悪、撤去せざるを得ない」ような状況です。

そのため、失敗を防ぐには「手術が終わったら安心」ではなく、治療前から術後まで一貫した管理がとても重要です。

失敗が起きやすいのはどんなタイミング?

インプラント治療の失敗が起きやすいタイミングは、大きく3つの段階に分けて考えることができます。

1つ目は**「手術直後」**です。術後すぐはまだインプラント体が骨と結合しておらず、安定していません。この期間に強い咬合圧がかかったり、感染が起こると、骨との結合(オッセオインテグレーション)がうまくいかず、インプラントが脱落する原因になります。

2つ目は**「治癒期間中」**。患者さんが「もう大丈夫だろう」と油断しやすい時期ですが、実はこの時期も重要です。不適切なセルフケアや喫煙などの生活習慣が、トラブルの引き金になることがあります。

3つ目は**「治療後のメンテナンスを怠った場合」**です。インプラントは天然歯と違い神経が通っていないため、異常があっても自覚しにくいという特徴があります。そのため、定期的なメンテナンスを受けていないと、気づかないうちに周囲炎が進行し、気がついた頃にはすでに手遅れ…というケースも少なくありません。

つまり、インプラント治療の失敗は手術の一瞬だけでなく、治療前後のすべての過程に潜んでいるのです。

実際に多いインプラントのトラブル事例5つ

インプラント治療は精密な計画と手術が求められる高度な医療行為ですが、それでもトラブルが起こることはあります。中でも、多くの患者さんに共通する典型的な失敗パターンがいくつか存在します。

ここでは、実際の臨床現場でよく見られる代表的なトラブル事例を5つに絞ってご紹介します。これらを知っておくことで、治療前の注意点や、異変があった際の早期対応にも役立つはずです。

よくあるトラブル事例一覧

  • インプラントが抜けた・揺れる
  • 骨と結合しなかった(オッセオインテグレーション不全)
  • インプラント周囲炎が発症した
  • 上部構造やアバットメントの破損
  • 神経や血管を傷つけてしまった

インプラントが抜けた・揺れる

「せっかく高額なインプラントを入れたのに、グラグラする…」
そんな不安を感じる方は少なくありません。インプラントが揺れる・抜けるといったトラブルは、治療全体の失敗を意味する重大なサインです。

この原因として最も多いのが、インプラント体が骨としっかり結合しなかったケースです。これは「オッセオインテグレーション不全」と呼ばれ、埋入直後の強い咬合力や感染、骨質の問題、埋入位置のミスなどが関係しています。

また、初期は問題なくても、数年後にぐらつきが出る場合は、インプラント周囲炎などの慢性炎症が影響している可能性があります。歯周病の既往歴がある方や、メンテナンスを怠っている方は特に要注意です。

「ちょっと揺れている気がするけど、様子を見よう…」
と放置してしまうと、最終的には脱落や再治療に至るケースも。
異変を感じたら、すぐに歯科医へ相談することが何より大切です。

骨と結合しなかった(オッセオインテグレーション不全)

インプラント治療の成功において最も重要なのが、インプラント体と顎の骨がしっかり結合すること。この結合を「オッセオインテグレーション」と呼びますが、これがうまくいかないと、インプラントは定着せずに失敗してしまいます。

「しっかり治療してもらったはずなのに、骨とくっつかないなんてあるの?」
実はこの現象、骨密度が不足している方や、持病・喫煙習慣がある方によく見られます。また、治療前の診断やシミュレーションが不十分な場合や、手術時に骨に過度な圧がかかったケースでも起こり得ます。

さらに、術後の咬合圧(噛む力)が想定より強かったり、患者さんが指示通りに安静を保たなかった場合にも結合不全が起こることがあります。

オッセオインテグレーションが成立しなかった場合、インプラントは再手術が必要になることもあり、費用も時間も再びかかってしまいます。
この失敗を防ぐには、CT診断による骨質評価と、術後のセルフケアの徹底が不可欠です。

インプラント周囲炎が発症した

「インプラントなのに、歯茎が腫れてきた…」
そう感じたときに疑うべきなのが、**インプラント周囲炎(しゅういえん)**です。これは、インプラントの周囲にある歯茎や骨に炎症が起こる疾患で、放置すると骨が溶けてインプラントが脱落する原因になります。

周囲炎は、天然歯の歯周病とよく似た病態で、原因は主にプラーク(歯垢)や歯石の蓄積による細菌感染です。インプラントは天然歯と違って神経がないため、「痛みがないまま静かに進行する」のが非常に厄介なポイント。気づいたときには、すでに骨吸収が進んでいるケースも少なくありません。

特に、歯周病の既往歴がある方、喫煙者、メンテナンスをサボってしまいがちな方はリスクが高くなります。また、適切に上部構造が装着されていなかったり、咬み合わせがずれていたりすると清掃不良が起こりやすくなり、炎症を助長します。

インプラント周囲炎の予防には、セルフケアの徹底と定期的なプロによるクリーニングが必須。違和感を感じたら、すぐにチェックしてもらうことが大切です。

上部構造やアバットメントの破損

「インプラントは人工物だから壊れないと思ってたのに…」
実は、インプラントの上部構造(かぶせ物)やアバットメント(支台部)は、破損や緩みなどのトラブルが起こることもあります。これは見た目だけでなく、噛む力や発音にも影響する深刻な問題です。

原因の一つは、咬み合わせの設計ミスや過剰な咬合力。奥歯に強い力が集中している方や、歯ぎしり・食いしばりの癖がある方は、上部構造に負担がかかりやすく、破損のリスクが高まります。また、素材自体の劣化や設計不良、スクリューの緩みによって起こる場合もあります。

さらに、アバットメントが緩むと、インプラント体との接合部にすき間ができて、細菌感染の原因になることも。これがインプラント周囲炎を引き起こすリスクにもつながるため、早期発見・早期対応が大切です。

違和感がある場合や、「以前と噛み心地が違う」と感じたら、必ず歯科医で確認を。破損は放置すると悪化するため、定期的なメンテナンスでのチェックが不可欠です。

神経や血管を傷つけてしまった

「手術後からずっとしびれが残ってる…これって普通?」
そんな症状がある場合、神経損傷の可能性があります。これはインプラント手術中に下顎管や上顎洞といった重要な解剖構造に誤って触れてしまった場合に起こる、比較的深刻なトラブルのひとつです。

主な症状は、唇や顎、舌のしびれ・感覚麻痺、痛みなど。これらが数日で回復するケースもありますが、損傷の程度によっては長期的な麻痺が残ることもあり、日常生活に支障が出ることもあります。

このような事故が起こる背景には、CTやデジタルシミュレーションを用いずに行われた埋入手術や、術者の経験不足が挙げられます。また、骨量の不足を無理にカバーしようとして、危険な角度に埋入されるケースも要注意です。

神経や血管の損傷は、一度起こると取り返しがつきにくいため、「確実に避けること」が最も大切です。そのためには、信頼できるインプラント専門医による丁寧な事前診断と、安全性を重視した治療計画が不可欠です。

インプラントが失敗する根本原因と防ぐためのポイント

これまでご紹介したトラブルには、それぞれ異なる「表面的な原因」があるように見えますが、実は多くのケースに共通する根本的な原因が潜んでいます。
「なぜ失敗が起きるのか?」を正しく理解することで、防ぐための対策も明確になります。

ここでは、インプラント治療の失敗を招く代表的な根本原因と、その対策をセットでまとめました。治療前にチェックしておきたいポイントとして、ぜひ参考にしてください。

失敗の根本原因と予防ポイント一覧

  • 埋入位置や角度のズレ → CT診断と精密なシミュレーションで防ぐ
  • 噛み合わせの設計ミス → 咬合バランスを考慮した設計と調整が必要
  • 術者の経験・技術不足 → 専門医の治療実績を事前に確認する
  • 生活習慣の影響(喫煙・糖尿病など) → リスクを把握し、医師と相談しながら進める
  • アフターケアの不足 → 定期メンテナンスと自己管理を怠らない

埋入位置・角度ミスが引き起こす問題

「しっかり固定されたはずなのに、なんだか噛みにくい…」
そんな違和感の背景にあるのが、インプラントの埋入位置や角度のミスです。これは、インプラント治療の中でも特に深刻なトラブルに発展しやすい原因のひとつです。

埋入がずれると、噛み合わせのバランスが崩れたり、過度な力が一点に集中したりすることで、インプラント体に大きな負担がかかります。その結果、ぐらつき・破損・脱落・インプラント周囲炎の発症など、連鎖的にさまざまな問題が生じるリスクがあります。

このズレの多くは、事前診断が甘かったり、手術時にサージカルガイドを使わなかったことによるもの。また、経験の浅い術者ほど、こうしたミスを起こしやすい傾向があります。

インプラントを長く快適に使うためには、3DシミュレーションやCT画像を使った精密な治療計画と、高度な技術での埋入が必要不可欠です。「見えない部分」こそ、治療の成否を分けるポイントになるのです。

噛み合わせの設計が不適切だった場合

「インプラントにしてから、他の歯まで痛くなってきた…」
このようなトラブルの裏にあるのが、噛み合わせ(咬合)の設計ミスです。インプラントは天然歯と違って“動かない”構造のため、少しのズレでも周囲の歯や顎に大きな負担をかけてしまいます。

咬合設計が不適切だと、インプラントにかかる力が偏ることで、破損・脱落・骨へのダメージが生じるだけでなく、他の健康な歯のぐらつきや顎関節症を引き起こすこともあります。

また、インプラントの高さや角度が合っていないと、噛み合わせが不安定になり、「噛みづらい」「食べづらい」「音が鳴る」といった違和感を覚えることも。せっかくの治療が、かえって生活の質を下げてしまうケースもあるのです。

このような問題を防ぐには、噛み合わせの設計と調整に熟練した医師を選ぶことが重要です。特に、複数本のインプラントを埋入する場合や、ブリッジタイプの構造を採用する際は、全体のバランスを考慮した包括的な診断が求められます。

医師の経験不足・設備不足

「口コミが良かったから選んだけど…本当に大丈夫だったのかな?」
インプラント治療の失敗原因の中でも、医師の経験不足や設備の不備は非常に見落とされがちですが、実はとても大きなリスク要因です。

経験の浅い医師が手術を行うと、埋入位置や深さのミス、咬合設計の不備、トラブル時の対応力の欠如など、あらゆる場面で精度に差が出てしまいます。また、治療に必要なCTスキャンや3Dシミュレーション、サージカルガイドなどの高度な設備が整っていないクリニックでは、正確な診断と安全な埋入が難しくなります。

「安いから」「家から近いから」といった理由だけで選んでしまうと、後から後悔するケースも…。インプラントはやり直しが効きにくく、再治療となれば時間も費用も2倍以上かかることもあります。

治療前には、医師の実績・資格・症例数、さらに導入している設備や技術力について、きちんと確認することが大切です。信頼できる医師選びが、インプラント成功への最大の近道です。

事前検査や治療計画の甘さ

「こんなに重要な治療なのに、こんなにあっさり決まっていいの?」
インプラント治療の失敗で意外と多いのが、初期段階の検査や治療計画の不備によるものです。見た目や費用だけに気を取られ、「とりあえず入れてみましょう」的な流れで治療が進んでしまうと、後に大きなリスクを背負うことになります。

インプラントを成功させるには、骨の質・量・位置、噛み合わせ、生活習慣、全身疾患の有無などを正確に把握する精密検査が不可欠です。そのうえで、どの位置に、どの角度・深さで埋入するかを3Dシミュレーションし、長期的な視点から治療計画を立てる必要があります。

これらが曖昧なまま進められると、埋入のミスや噛み合わせの不調、周囲炎の発症など、後戻りできないトラブルに発展しやすくなります。

「説明が少ない」「すぐに治療に入りたがる」歯科医院は要注意。患者側も、納得いくまで質問し、治療方針に合意してから進める姿勢が大切です。

治療後にやってはいけないNG行動とは?

インプラント手術が無事に終わっても、油断は禁物です。術後の過ごし方や日常生活の行動次第で、トラブルのリスクは大きく左右されます。
「何気ないクセ」や「ついやってしまう行動」が、インプラントを台無しにしてしまうことも。

ここでは、インプラント治療後に避けるべきNG行動をいくつか紹介します。
長持ちさせるためには、“しないこと”にも気を配りましょう。

術後に避けるべきNG行動リスト

  • 手術直後に強くうがいをする、触る、舌で触れる
  • 指示された期間内に禁煙できない
  • 固いもの・粘着性のあるものを噛む
  • 歯ぎしりや食いしばりを放置している
  • 術後の検診やクリーニングを受けない
  • 歯磨きを適当に済ませる、専用器具を使わない
  • 自己判断で市販薬や痛み止めを過剰に使う

噛む力が強すぎる方の注意点

「人より噛む力が強いと言われたことがある」
そんな方は、インプラント治療後の注意がより重要になります。実は、噛む力(咬合力)が強すぎる人は、インプラントに過剰な負担をかけてしまい、破損や脱落のリスクが高くなるのです。

天然歯と違い、インプラントは歯根膜が存在せずクッション性がないため、強い力が直接インプラント体に加わります。 特に、無意識のうちに食いしばるクセや就寝中の歯ぎしりがある場合、上部構造が欠けたり、ネジが緩んだり、最悪の場合インプラント自体が脱落することもあります。

このようなトラブルを防ぐためには、咬合圧の調整とナイトガード(マウスピース)の装着が有効です。また、歯科医が咬合力の分散を考慮して治療計画を立てることも大切。

「自分の噛む力、ちょっと強いかも…」と心当たりがある方は、事前に必ず歯科医に相談し、術後も定期的な噛み合わせのチェックを受けるようにしましょう。

喫煙・糖尿病がある場合のリスク

「タバコはやめられないけど、インプラントって大丈夫?」
「糖尿病があると、治療を断られることもあるって本当?」
——この2つは、インプラント治療における代表的なリスクファクターです。

まず喫煙は、インプラントの「骨との結合(オッセオインテグレーション)」を妨げ、治癒力の低下や感染リスクの上昇につながります。ニコチンが血流を悪化させるため、傷の治りが遅れ、術後の合併症を起こしやすくなります。

また、糖尿病は高血糖状態が続くことで免疫力が低下し、細菌感染や炎症を起こしやすくなる病気です。特に、インプラント周囲炎のリスクが高く、術後のメンテナンス不足が命取りになることもあります。

だからといって「絶対にできない」というわけではありません。
血糖値がコントロールされていること、禁煙・減煙の努力があること、専門医による全身状態の管理があることが前提になります。

持病や生活習慣がある方こそ、信頼できる歯科医とよく相談し、リスクを理解したうえで治療に臨むことが大切です。

メンテナンスを怠るとどうなる?

「インプラントって、治療が終わったら放っておいても大丈夫なんでしょ?」
——そう思っている方は、ちょっと危険です。インプラントは治療後のメンテナンスこそが寿命を左右すると言っても過言ではありません。

天然歯と違い神経がないインプラントは、違和感や痛みを感じにくく、トラブルに気づきにくい特徴があります。そのため、メンテナンスを怠ると、知らないうちにプラークがたまり、インプラント周囲炎が進行しているということも。

また、咬み合わせは経時的に変化するものですがインプラントは自分の歯と違い動かないのでその変化に追従できずスクリューの緩みが起きることもあります。これらは定期的なプロのチェックでしか発見できません

「自分ではしっかり磨いているつもりだったのに…」という方も、定期的な歯科医院でのクリーニングと検診が不可欠です。理想は3〜6ヶ月に一度のペースでメンテナンスを受けること。

インプラントは“入れっぱなし”では長持ちしません。
治療後のケアまで含めて、インプラント治療は完成するのです。

もしインプラントが失敗したら?考えられる対応策

どれだけ気をつけていても、インプラントがうまく定着しなかったり、トラブルが起きてしまうことはあります。
そんなとき大切なのは、「焦らず、正しい対応をとること」です。
ここでは、インプラントの失敗が起きた場合に考えられる対応方法を、状況別にわかりやすく整理しました。

インプラント失敗時の対応策一覧(状況別)

トラブル内容 主な対応策 費用目安・補償の有無
骨と結合しなかった(初期脱落) インプラントの除去+再埋入(数ヶ月後) 保証期間なら無料〜数万円
インプラント周囲炎が進行している クリーニング+抗菌治療、重度なら再手術 保険適用外で1万〜5万円程度
上部構造が破損・脱落した 上部構造の作り直し、再装着

保証期間なら無料〜10万円前後

神経損傷など手術による後遺症 経過観察+専門医による対応 内容により追加費用が発生
トラブル後に再治療が難しいと診断 他の治療法(ブリッジ・入れ歯等)を検討 保険適用可(場合による)

やり直しは可能?期間と費用は?

「もしインプラントが失敗したら、やり直せるの?」
この疑問に対する答えは——多くの場合「可能」です。ただし条件があります。

インプラントのやり直し(再埋入)ができるかどうかは、骨の状態や感染の有無、原因の特定ができているかどうかが重要になります。たとえば、骨と結合しなかった場合は、インプラントを一度取り除き、数ヶ月間骨が回復するのを待った後に再度埋入するのが一般的です。

一方、インプラント周囲炎や神経損傷などの深刻な合併症がある場合は、再埋入が難しいこともあります。治療の可否は専門医の診断次第となります。

気になる費用は、保証がついているクリニックであれば無料〜一部負担で済むこともありますが、保証対象外の場合は再治療に10万〜30万円ほどかかることも。

やり直しが必要にならないためにも、最初の治療段階での診断・計画がとても重要です。「とにかく入れてみる」ではなく、「長く安心して使えるか」を考える視点が欠かせません。

保証制度の確認ポイント

「万が一、インプラントがダメになったら誰が対応してくれるの?」
——そう思ったことがある方は、治療前に“保証制度”の有無と内容を必ず確認すべきです。インプラントは自由診療で高額になるため、トラブル時に備えた保証があるかどうかで安心感が大きく変わります。

保証制度があるクリニックでは、脱落や破損が起きた場合に再治療が無料または一部負担で受けられるケースが多いです。ただし、保証内容にはいくつか注意点があります。

たとえば、「〇年以内」「指定された間隔でのメンテナンスを受けていること」「喫煙や糖尿病のない患者が対象」など、条件付きの保証が一般的です。これを見落としていると、いざというときに保証が適用されないことも。

また、口頭説明だけでなく、保証期間・対象条件・適用外事項が明記された書面をもらえるかも確認しましょう。信頼できる歯科医院ほど、患者に不利益がないよう透明性を持って対応しています。

インプラント治療は“治して終わり”ではなく、“長く使い続ける”ためのサポート体制も重要です。

後悔しないために!信頼できる歯科医院の見極め方

インプラントの成功率を左右する最大のカギは、**「どの歯科医院で治療を受けるか」**です。
同じインプラントでも、医院や医師によって治療の精度・安全性・アフターケアの質に大きな差があります。

「なんとなく」で選ばず、信頼できる医院かどうかを自分の目で見極めることが、後悔しない第一歩です。

以下に、選ぶ際にチェックすべきポイントをまとめました。

信頼できる歯科医院を選ぶためのチェックリスト

  • インプラント専門医の資格や豊富な症例実績があるか
  • CT・シミュレーションソフトなど最新の診断設備が整っているか
  • 治療前に丁寧なカウンセリングと説明があるか
  • 術後のアフターケア・保証制度が明記されているか
  • ネガティブなことも包み隠さず説明してくれるか
  • メンテナンスの体制が整っているか
  • スタッフの対応や院内の衛生管理に信頼感があるか

専門医の資格・経験をチェック

「インプラントは誰がやっても同じじゃないの?」
——そう思っていた方こそ要注意です。実は、インプラントは歯科治療の中でも高度な技術と経験が求められる分野。つまり、「どの医師が治療を行うか」で結果が大きく変わるのです。

歯科医師免許さえあればインプラント治療は可能ですが、それだけでは安心できません。信頼すべきは、**インプラントの専門的な研修を受け、症例数も豊富な“専門医”**です。たとえば「日本口腔インプラント学会専門医」などの資格を持つ医師は、一定の基準を満たした高度な知識・技術を有しています。

また、過去の症例写真や実績数、トラブル時の対応経験などを事前に確認することも重要です。優れた歯科医院ほど、症例を開示したり、初診時にリスクまでしっかり説明してくれる傾向があります。

「信頼できるかどうか」は、資格や実績という**“見える情報”**からも判断できます。治療を安心して任せるには、技術と経験の裏付けがある医師を選ぶことが第一歩です。

設備・検査体制の違いを比較する

「設備ってそんなに関係あるの?」
そう感じる方も多いかもしれませんが、インプラント治療において設備と検査体制は成功率に直結する重要な要素です。

たとえば、歯科用CTや3Dシミュレーションソフトがある医院では、骨の厚み・神経の位置・噛み合わせのバランスまで正確に把握できます。これにより、インプラントの埋入位置や角度を細かく調整できるため、神経損傷や骨との結合不良といったトラブルを未然に防ぐことが可能です。

一方、2Dのレントゲンだけで判断している医院では、見えないリスクを抱えたまま手術に進むケースも。さらに、サージカルガイド(埋入位置を正確に導く器具)を使用しているかどうかも、安全性に大きく影響します。

また、手術時の滅菌管理体制や、緊急時の対応設備なども含めて、どこまで治療に力を入れているかは医院の姿勢が表れるポイントです。

「最新機器があるかどうか」だけでなく、それを“使いこなしているかどうか”まで見る目が大切です。

事前説明・アフターフォロー体制

「なんとなく不安だったけど、あまり詳しく説明してくれなかった…」
——このような声は、失敗や後悔を経験した患者さんからよく聞かれます。実は、インプラント治療で最も大切なのは、“治療前”と“治療後”の対応です。

まず、治療前の説明が十分かどうかは、信頼できる歯科医院かを判断する大きなポイント。優れた歯科医院では、費用や期間、リスク、代替案までしっかりと説明し、患者の理解と同意を得てから治療を進めます。逆に、説明が曖昧だったり、質問しにくい雰囲気の医院は要注意です。

そして治療後も、メンテナンス体制が整っているか、トラブル時の相談窓口があるか、保証制度が明文化されているかなど、アフターフォローの内容がしっかりしているかを事前に確認しておきましょう。

インプラントは「入れたら終わり」ではなく、「そこから始まる一生のケア」が必要な治療です。
安心して長く使い続けるためには、説明とフォローの“人間力”が問われる部分でもあります。

まとめ|インプラント治療で後悔しないために大切なこと

今回は、「インプラントが失敗する原因とは?実際に多いトラブル事例」というテーマで、よくある失敗ケースやその根本原因、防ぐためのポイント、失敗時の対応策まで幅広く解説しました。

インプラントは、機能的にも見た目にも優れた治療法ですが、決して「万能」ではありません。治療の成功には、医師の技術力や事前準備、術後のセルフケアなど、いくつもの要素が影響します。そして何より大切なのは、信頼できる歯科医院選びと、自分自身のライフスタイルに合った選択をすることです。

当院では、インプラントのメリットだけでなく、リスクや治療後のメンテナンスまでしっかりとご説明した上で、患者さま一人ひとりに最適な治療法をご提案しています。
「今の歯科医院で本当に大丈夫?」「失敗しないために他にできることは?」と不安をお持ちの方も、無料メール相談を行っていますので、どうぞお気軽にご相談ください。インプラント専門医が丁寧にサポートいたします。

この記事の監修者

歯科医師:林 尚史

歯科医師 林 尚史

<経歴>

  • 1988年 福岡県立九州歯科大学 卒業
  • 1992年 林歯科医院 開設

<資格・所属学会>

  • 日本歯周病学会 歯周病専門医・指導医
  • 日本臨床歯周病学会 指導医・認定医
  • 日本臨床歯周病学会 歯周インプラント指導医・認定医
  • 第61回秋季日本歯周病学会 最優秀臨床ポスター賞受賞
  • 日本口腔インプラント学会 インプラント専門医
  • アメリカインプラント学会(AAID) 専門医
  • 国際口腔インプラント学会 認定医
  • 日本顎咬合学会 認定医

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