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患者様に向けた
歯科情報のご提供

歯周病と心臓病

診療後のDH勉強会で、歯周病と全身疾患について勉強しました。

歯周病と心臓病の関わりについて、教科書や当院にある本を読み、もう一度自分でも勉強してみました。

心臓の筋肉は、冠動脈と呼ばれる太い血管から栄養と酸素を得ています。この冠動脈が動脈硬化によって硬くなってしまい、血液の流れが悪くなった状態を狭心症と呼びます。

狭心症では、胸の圧迫感や痛みなどの一時的な発作が起こります。この狭心症がさらに悪化して冠動脈が完全に詰まってしまい、心筋組織の壊死が起こった状態を心筋梗塞といいます。

では歯周病と心筋梗塞はどんな関係があるのでしょうか。

心筋梗塞は動脈硬化が原因ですが、この動脈硬化の原因の一つとして、歯周病の原因菌への感染が考えられているのです。

口の中に住んでいた歯周病菌は、腫れ上がった歯肉から血管内に入り込みます。血管内に入った歯周病菌自体は通常すぐに白血球によって退治されるのですが、一部の菌は血小板にまで入り込むことがあります。すると血小板が異常を起こし、固まりやすくなってしまう(血栓を作りやすくなってしまう)と考えられています。

全身疾患がある場合や、お薬を服用されている場合はスタッフにご報告ください。

 

歯科衛生士 中川