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唾石症について

今回は「唾石症」についてお話ししたいと思います。

唾石症は、唾液腺疾患のもっとも頻度の高い疾患の一つで、唾液腺道菅内に灰黄白色あるいは褐色を呈した結石が形成されます。

組成の主体は無機質で、リン酸カルシルム(約70%)、炭酸カルシウム(約10%)と酸化鉄、マグネシウムなどが含まれています。

唾石の成因については不明です。

好発部位は、額下腺部が80-92%、耳下腺が6-19%を占めています。

性差はなく、年齢的に20-40代に好発し、60-70%を占めています。

特徴的な症状は、食事摂取時の急激で強い疼痛、唾液腺部腫脹です。疼痛や腫脹は一過性です。

小さな唾石は開口部から自然に放出されることもありますが、一般的には外科的に取り出されます。

成因が不明のため、予防法がないのが現状です。

 

歯科医師 濱田