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嚥下障害のリハビリについて
今回は嚥下障害のリハビリについて書きたいと思います。
嚥下障害は次のようなトレーニングをすることで予防や改善ができるので、
生活の中に取り入れてみるのもいいかもしれません。
食事の前に行うとより効果的だそうです。
①呼吸のトレーニング
腹式呼吸によって深い呼吸を心がけます。呼吸機能を高めることで、気管に食べ物が入ってしまっても排出しやすくなります。食べ物が喉に詰まったり、むせたりするのは食べ初めの時に起こりやすいので食事の前に腹式呼吸を行なってから、落ち着いて食べるようにしましょう。
②発音のトレーニング
パ行・ラ行・タ行・カ行・マ行を繰り返し発音します。これらの音を発する時は、食べ物を飲み込む時と同じ器官(口・舌)を使うので、器官を強くすることができます。
③首や口・舌のトレーニング
首や口・舌の筋肉の緊張を取り、リラックスさせることで、飲み込む時の筋肉運動をスムーズにすることができます。
首のトレーニングは肩の力を抜いて、首をゆっくり前後・左右に動かし背筋を伸ばすようにします。
口のトレーニングは頬を膨らませたり凹ませたりします。
舌は思い切り前に出したり、引っ込めたりします。
○日常生活で心がけたほうがいいこと○
・椅子に深く腰掛け、正しい姿勢で食べる。
・テレビを観ながらなどの「ながら食事」はやめる。
・急がずゆっくり食べる。
・食べ物を小さく切って少量ずつ口に入れてよく噛む。
・口の中のものを飲み込んでから次のものを口に入れる。
高齢者の方はパサパサしたものやかみ切りにくい物ほど飲み込むことが難しく、
汁気の多いものはむせやすい傾向があります。
パサつくものには片栗粉やゼリーでとろみをつけると良いそうです。
紹介したトレーニングは、嚥下障害の予防にも良いそうなので、
ご家庭でも実践してみてくださいね。
林歯科医院 歯科衛生士 中川かおり