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中心結節について
松阪市の歯医者 林歯科医院の歯科助手の長谷川です。
⭐︎中心結節⭐︎とは小臼歯(前から4番目、5番目の歯)に多く見られる歯の形態異常の一つです。生えたばかりの永久歯の真ん中にとがった突起(ツノのようなもの)がみられます。小学校高学年ごろになって、奥の乳歯が抜けたころを毎日の歯磨きの時に確認していただきたいと思います。それは…中心結節(突起)をそのままの状態にしたまま硬い物など噛んでしまったり、夜歯ぎしりをしていたり、このまま歯が伸びて上の歯とかみ合うと、折れてしまうことがあるのです。中心結節(突起)が折れてしまうと、歯の神経が露出してしまいます。痛みを感じないことの方が多いのですが、場合によっては、強い痛みがでることもあり、その場合、神経をとる処置が必要になってしまいます。生えてきたばかりの小臼歯(前から4番目、5番目の歯)は歯の根っこが完成してないので、神経をとる処置には向いておりません。歯の根っこが完成する前に根の治療をしても上手く治療出来ず、大人になった時に歯の状態が悪く、再治療を行うなど、なんらかの処置が必要になってきます。
中心結節(突起)は、大人になるにつれて自然にすり減ってなくなることも多いのです。少しずつすり減れば神経もだんだん退縮するため、痛みを感じることはないのですが、折れてしまうと最初はしみる程度でもだんだん症状が強くなって痛みが生じたりします。しみるなどの症状が出なくても神経が少しずつ腐ってしまって歯ぐきが腫れたりすることもあります。または歯茎にニキビのようなできものができます。その場合レントゲン写真を撮って確認すると歯の根っこの先に黒い影が写る場合が多くあります。これは根尖病巣と言います。根尖病巣ができてしまった場合は根の治療をしっかりして黒い影(悪いガスや膿)をきれいにすることが必要になってきます。
毎日の歯磨きの時に中心結節(歯の突起)に気付き、歯科医院で適切な処置を受けることができれば、中心結節が折れないように補強をすることができるので、神経の治療をするような事態を予防をすることができます。小学校高学年になると、仕上げ磨きをやめてお子様自分で磨くことが多く、磨かせてくれないこともあるとおもいますが、お子様の歯の形や虫歯の様子など、定期的に確認していただけると大切な歯を守ることができます。
中心結節はほとんどが下の歯の小臼歯(4番目、5番目)の歯にみられますが、上下全ての臼歯にできる可能性があります。左右同じ歯の両方に存在することが多いようです。
もし気になるような突起がありましたら、歯科医院を受診していただけると安心です。何事も手遅れになってしまう前に、大切な家族の歯を守ることのできる行動をとっていただけると嬉しいです。
三重県松阪市嬉野須賀領町507-1
医療法人尚志会 林歯科医院
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