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患者様に向けた
歯科情報のご提供

年齢別歯牙平均喪失数

みなさん何本歯がありますか?

乳歯は20本、永久歯は親知らずを入れずに全部それっていると28本ですが、そこから何本抜いたでしょうか?なによりも一本でも無くさないようにすることが大切です。歯が一本なくなっても、その時はさほど不便は感じないかもしれませんが、噛む力は大幅に弱まります。また、抜けたままにしておくと、歯が動いてかみ合わせが乱れ始めます。歯と歯の間に隙間ができるため、食べたものが挟まりやすく、そこから虫歯や歯周病が進行して、歯の喪失が加速度的に進んでしまいます。

最近のデータでは、40〜44歳の歯の喪失本数は2.7本。それが55〜59歳ではグッと跳ね上がり、平均7.7本にものぼります。たかが1本と思わずに、まずは最初の1本を失わないように毎食後のケアと定期的な歯科検診を心がけてください。また、歯を失うことがあったら、それ以上歯を抜くことが起こりにくいような、周りの歯に負担をかけない適切な歯科治療を受け、どんどん歯を抜かなければならないような状況にならないようにしましょう。

厚生労働省と日本歯科医師会が推奨している「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という「8020(ハチマルニイマル)運動」。「生涯、自分の歯で食べる楽しみを味わえるように」との願いを込めて行われている運動ですが、楽しく充実した食生活を送り続けるためには、妊産婦を含めて生まれてから亡くなるまでの全てのライフステージで健康な歯を保つことが大切です。ぜひ「8020」を目指してください。