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患者様に向けた
歯科情報のご提供

歯と体について

歯と口の中を健康な状態に保つことと、全身の健康との関係が明らかになってきました。

一見関連性がなさそうに見えますが、今日は簡単に紹介したいと思います。

 

・脳

ものを噛むことで脳への刺激、血流が促され脳が活性化すると言われています。東北大学が行った高齢者の歯の残存数と認知症との関係についての研究では、健康な人では平均14.9本、認知症の疑いのある人では9.4本という結果があります。

歯がなくなると脳が刺激されなくなり、脳の働きに影響を与えるということです。

 

・肺

病気や加齢で飲み込む力が低下し食べ物や飲み物が誤って気管に入ることを「誤嚥」と言います。誤嚥によって歯周病菌、口の中の細菌が肺の中に入ることで肺炎を引き起こすことがあります。

 

・胃腸

歯の代表的な役割は「噛む」ということです。食べ物を細かくし、唾液によって消化吸収の手助けをします。胃腸への負担はしっかり噛んで減らすことができます。

 

・血液

血管が詰まって起こる症状を動脈硬化といいます。詰まった血管を調べてみるとそこから歯周病菌が見つかることがあります。歯周病が重度なほど確率は高くなっています。

 

・心

歯を失ってしまうとおいしく食事、絵が、発音が曖昧になり、結果的にコニュニケーションが楽しめなくなる原因につながります。

 

これ以外にも歯と口は私たちの生活、体にいろいろ関連があります。

いつになってもしっかりと食事などができることは大切です。これらの病気は歯科治療、定期検診を行うことで防げるので、自分の歯はしっかり守っていきましょう。