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患者様に向けた
歯科情報のご提供

誤嚥性肺炎とは

皆さんは「誤嚥性肺炎」についてご存知ですか?

『老年看護学概論』や『高齢者の病態』などの本によると、高齢者肺炎の約70〜80%が誤嚥性肺炎であると言われています。

誤嚥性肺炎とは、

・食べ物や水分、唾液などが食道に送られるのではなく、酸素を取り込む気管に流れ込んでしまうこと。

・誤嚥時の明らかなむせ、咳嗽反射が起こらずに気道に食べ物や水分が流れ込んでしまう不顕性誤嚥。

これらによって起こる肺炎のことを指します。

誤嚥性肺炎を防ぐには様々な方法があります。その中の一つが私たちが食前・食後に行っている歯磨きなのです。

歯磨き、つまり口腔ケアを行うことで誤嚥性肺炎の発症を30%以上も減らすことができるそうです。

私たちが日常的に歯磨きをする理由は、歯を磨くことで得られる爽快感や虫歯予防のためという人が多いと思います。

しかし、歯磨きを行うメリットは他にもあるのです。

口腔ケアを行うことで口腔乾燥を防ぐとこができます。口腔内が乾燥してしまうと雑菌の繁殖につながり、誤嚥性肺炎のリスクを高めてしまうことがあります。また口腔内が乾燥すると唾液の分泌の低下にもつながります。唾液には様々な働きがあるため、唾液分泌を促進するよう口腔内を湿潤にしておくことも誤嚥性肺炎を防ぐ方法の一つではないかと思われます。

 

健康のため、歯を守るため、ぜひ歯磨きをしてお体を大切にしてください。