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歯の生え変わり
こんにちは、松阪市の歯医者、林歯科医院の歯科衛生士の矢島です。
私には、6歳の娘がいます。今乳歯から永久歯への生え変わり時期で、次々と乳歯がグラグラになってきています。グラグラになると、ご飯が食べにくくなったり、歯磨きがしにくくなったり、少し当たるだけで痛いと泣き出したり、大騒ぎです。親としては成長を感じ、ほっこりした気持ちになります。そんな娘から「何で歯は生え変わるの?最初から大人の歯やったらいいのに」と質問されました。
その理由は顎の大きさの変化にあります。
乳歯は生後8ヶ月頃から3歳頃までに全部で20本の歯がはえそろいます。その頃には何でも食べられる様になり、次第に体や顎も成長し最初は歯の隙間もなくきっちり並んでいた乳歯も歯と歯の間に隙間ができてきます。「前には無かったのに歯と歯の間に隙間できてきて、大丈夫ですか?」と心配されてる親御さんもみえますが、これは、これから生えてくる永久歯のスペース確保のために生理的に起こることで、過度な心配はいりません。
乳歯だけでは顎の成長で本数が足りなくなり、6歳臼歯(第一大臼歯)が萌えてきます。
この歯はとても大切な歯で、噛む面の溝が深くて、虫歯にもなりやすい歯です。「シーラント」と言う、噛む面の溝に樹脂を流して溝を埋める予防処置をして虫歯になりにくくする処置をおすすめしています。
人間の歯は6歳頃から12歳頃までに一度だけ生え変わります。「ニ生歯性」と言いほ乳類に多いです。他に「一生歯性」一生の間に一度しかはえない動物、ネズミ、リス、ウサギなど。「多生歯性」何度も萌えかわる動物。ワニなど爬虫類に多いです。ワニは一生のうちに20回以上生えかわり、二千本の歯が生えるそうです。サメは抜けると何度でも生えかわるそうです。一生のうちに約二万本の歯が生えるそうです。
人間の乳歯は全部で20本だったのに対して永久歯は親知らずを入れて32本です。
永久歯は人生80歳までと考えると、約70年は使う歯になるので、エナメル質や象牙質の厚みも乳歯の2倍と言われていて丈夫にできています。人生100年時代と言われている時代なのでそう考えると90年くらい永久歯を使う事になります。
人の寿命は延びていますが、歯の生えかわる時期などはあまり変化していません。
生涯自分の歯でしっかり噛んで健康に生活していくためには口腔ケア、予防が更に大切になって行きます。しっかりケア、予防をして健康に長生きしていきたいですね。