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熱中症対策にはスポーツドリンク!は正しい?間違い?
毎日暑い日が続きますが、皆さん体調管理は大丈夫ですか?
暑い日は熱中症対策に水分補給が重要ですが、みなさん何を摂取されていますか?
「熱中症対策にスポーツドリンクを」とよく言われていますが、本当にそれはいいのでしょうか?
いろいろなところで「スポドリを3倍に薄めればいい」と言われてますがそれは正しいのでしょうか?
今回は本当に体が水分を欲している時には何を飲めばいいか、お話ししたいと思います。
ます、普段の水分摂取はお茶、お水です。
ですが、大量の発汗にはナトリウム、重症の下痢・嘔吐にはナトリウムやカリウムなどの電解質の適正な補給が不可欠です。
そのような症状のときに、点滴の代わりに口から摂取するものを経口補水液といいます。
・経口補水液:基本はブドウ糖2%で水分・電解質とともに点滴に近い吸収効果があります。
※スポーツドリンクは美味しさ優先のため2〜3倍の濃さの糖質です。その糖質は必要であるブドウ糖ではなく砂糖や異性化糖。
(異性化糖=でんぷんを加水分解して得られたブドウ糖の一部を酵素などで果糖にかえたもの。血糖が上がりやすく太りやすい。糖尿・高血圧の原因とも言われている。“ブドウ糖果糖液糖”など表示される)
なら、スポーツドリンクを2〜3倍に薄めればいいのでしょうか?
A:だめです。
濃い糖質を薄めて水分補給はしやすくなるかもしれませんが、スポーツドリンクの電解質は低濃度です。
なので、ナトリウム・カリウムなどの電解質の補給にはそのままでも濃度不足です。薄めたらさらに濃度不足になります。
では、なにを飲めばいいのか。
普段の脱水(喉の渇き)なら水で十分です。
大量の発汗時、病的脱水時、重度の脱水症状改善にはWHOの開発した経口補水液=ORS(Oral Rehydration Solution)
・ブドウ糖2%で水分・電解質ともに静脈内点滴に近い吸収効果があります。
・ナトリウム濃度は75mEq/l、カリウム濃度は20mEq/l
・pH7〜8ほぼアルカリ性
※スポーツドリンクはpH2.5~4.5 酸性が強く虫歯になるリスクが高い
経口補水液OS-1は厚生労働省許可 特別用途食品 個別評価型病者用食品です。
・下痢・嘔吐・発熱・携行摂取不足・過度の発汗による脱水症状に適しています。
・乳幼児から高齢者の軽度〜中度までの脱水症状時におすすめです。
・食事療法の素材として適するものなので常用しないでください。
・心臓、腎臓その他内臓疾患のある方は医師にご相談ください。
・原則として医師・看護師・薬剤師・管理栄養士の指導に従ってお飲みください。
・1日あたりの目安量を参考に脱水状態に合わせて適宜増減してお飲みください。
学童〜成人(高齢者含む):500〜1000ml(g)/日
幼児:300〜600ml(g)/日
乳児:体重1kgあたり30〜50ml(g)/日
普段から糖分の多いコーヒー・紅茶・清涼飲料水ばかり飲んでいる、コンビニ弁当、外食が多い方はミネラル不足で本来水でいい水分補給をOS-1などで補わなくてはならないことが出てくる可能性があります。
食生活も一度、見直しましょう。