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歯の豆知識
歯の数の異常
歯の本数の異常についてお話ししたいと思います。
歯の欠損に先天性欠如と言われるものがあります。
正常な永久歯の数は親知らずを除くと合計28本です。なぜ親知らずを除くかというと、欠損したり、生えてくる方向が悪かったり、歯としての機能が少ないため数に入れない傾向があるためです。
歯の元となる「歯胚」はお母さんのお腹の中にいる時に作られます。
先天性欠如は、何らかの理由で歯胚が作られないことで起こります。
原因はまだはっきりとわかっていないようですが、「遺伝」や「妊娠中の母親の栄養不足」など先天的な事情が関係していると言われています。
乳歯は20本ありますが、近年、歯がもともと少ない先天性欠如の方が増えており、全国の7歳以上の子ども約1万5000人を調べた結果、10人に1人の割合で、本来生えるべき永久歯が生えない子どもがいるそうです。
実は、私もその中の1人です。
先天性欠如が多くみられる場所は上の歯より下の歯の方が発生頻度が高く、部位的には左右ともに第二小臼歯と側切歯に多い傾向があります。
ちなみに私は、下顎側切歯が左右ともに無く、左下に乳犬歯が残っています。
乳歯を永久歯の代わりに使い続けなければいけませんが、乳歯は、永久歯と比べて根が短かったり、柔らかかったりするので、徐々に根が吸収されて30歳前後で抜けることが多いそうです。私の歯にもタイムリミットが近づいてきています。
お子さんの歯で気になることがあればいつでもお声がけください。
歯科衛生士 中川